起業・会社設立のノウハウ/起業・独立開業の準備

起業する業種を決定しよう(2ページ目)

起業の始まりは、どの業種に参入し、どんなビジネスをするのか決めることから。参入障壁や経済環境などの見極めをして、今後有利な業種を考えてみましょう。

執筆者:日下 康幸

2.経済環境が良い
様々なソースから経済環境を把握しよう
様々なソースから経済環境を把握しよう

今まさに成長している業界、時代が必要とする職種で起業するということは、今後仕事が増える可能性が高いということです。競合も多く生まれるかもしれませんが、あなたが先駆者であればそれだけメリットを得ることができます。ひと段落しましたが、少し前だとファイナンシャルプランナーや、プライバシーマークのコンサルタントの方々が大変もてはやされ、多くの仕事を得られたと思います。また過去10年間で考えるとインターネットという新しい業界が誕生し、皆さんが目にするような顕著な経済効果を生んでいます。

また、業界によっては大きなパイが予想されなくても、競合が少ない場合もあります。最近目にした例では、めだかや蛍を育て大きな収益を上げている方がおられました。ビジネスになると思っていた人が少なく、とてもニッチな領域ですがそれがビジネスとして1億以上の年商を得ているのです。

3.自分がその業種に参入可能である
あなたが起業するにあたって、自動車製造会社や鉄鋼会社を今から作ることが可能でしょうか?ごく稀な一部の方を除いて答えはNoでしょう。これは参入障壁というものを感じているからです。業界によっては参入するためにとてつもない巨額の投資が必要になります。例に挙げた自動車会社や鉄鋼会社がこの例です。その他には研究・技術といった参入障壁もあります。こういった業界には莫大な資本を持つ大手企業が多くひしめいており、小さな会社が参入するのは困難な場合が多く見受けられます。

逆にあなたが弁護士や弁理士など取得が難しい資格を有していたり、他の人がなかなか持っていないスキルを持っていた場合は、その資格やスキルを使って、他の人が参入しにくい業界で起業することが可能でしょう。

まとめ
3つの条件にあう業界・業種、つまり自分の勝算が見えるフィールドが見つかれば、きっと起業したいと思うモチベーションも高まるでしょう。

最後にひとつだけ。勝算が見えるフィールドでも、それがお客様だけでなく、家族や身内を不幸にするビジネスでないこと。Win-Winでないビジネスは長続きしませんよ。


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