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メールで失う職場の信頼(2ページ目)

便利なメールですが、相手の反応を見ながらコミュニケーションができないため、一生懸命築いてきた信頼を、たった一通のメールで失ってしまう、なんてことも?!こんなメールを出していませんか?

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

メールの落とし穴(2)「内容が伝わらないメール」

内容が伝わりにくいメール
A社の社長と会った。でも、あなたのメールはきちんと内容が伝わっていない。
前のページで登場した課長は、部下の営業担当・青木君から以下のようなメールをもらいました。

「A社の社長にお叱りを受けました。」

あなたは、上記の文章はどのような印象でしょうか? 「お叱りを受けた」という言葉は、文章でサラっと書くだけだとネガティブな印象ですよね。


メールで伝えるのは難しい!

「伝える力」をみてみると
伝える力
言葉の内容(メール)は伝える力が非常に弱い
一番、伝える力が大きいのは「相手の表情や素振り」です。セールスで第一印象が大切というのをよく聞きますが、まさしく「目は口ほどにものを言い」です。

その次が音、つまり「声」です。「言葉の内容」つまりメール本文になりますが、一番伝える力がありません。

課長:青木君、さっきもらったメールだが、A社の社長に叱られたっていうのは、一体どういうことなんだ? A社はうちの大切な取引先なんだぞ!(「A社の社長にお叱りを受けた」という内容をネガティブで深刻な状況だと思った課長は、青木君を呼びつけ、質問をしました。)

青木:「いや~参りましたよ。課長。昨日は一緒に飲みにいったんですけど、社長が凄く酔っ払っちゃって。さんざん人生についてお叱りを受け、帰りは家まで送りました。」(青木君は、頭を掻きつつ笑顔で状況を説明。)

課長:そういうことか。てっきり社長を怒らせたのかと思ってゾッとしたぞ。驚かせないでくれ。(事が深刻じゃないと分かり、課長はホッとしました。)

このようにフォローができるケースであればいいのですが、誤解されたまま放置されてしまうことだってあるでしょう。メールでは、“誤解されている”ということを、相手がわざわざ言い出さない限りあなたは分からないのです。

【ワンポイントアドバイス】
誤解を招かない、端的で正確な表現をするように気をつけましょう。自分の表現力に自信がない場合は、やはり直接会うか電話でコミュニケーションを取ることを優先させましょう。


メールの落とし穴(3)「届かないメール」

便利なメールですが、確実な伝達手段ではありません。

相手がそもそもメールチェックをしていなければ、届かないのと同じです。また本当に届かないことがあります。
電源工事でメールが不通
あなたのメールはひょっとしたらビルの電源工事で相手に届いていない

相手の会社が入っているビルでたまたま電源工事が行われメールサーバが停止していたらどうでしょう。相手の企業が5千件のDMメールを発送していたため、メールサーバに負荷がかかり、メールの受信ができなくなっていたとしたらどうでしょうか。

相手が個人事業であれば、パソコンを修理に出していてメールを見ていない可能性もあります。

実は私も先日失敗してしまいました。知り合いに仕事の紹介メールを送っておいたのですが、全然、返信がなく、忙しいのかなと仕事は別の人に紹介してしまいました。後日、パソコンを修理に出していて、メールが見られなかったと返事がありました。

【ワンポイントアドバイス】
大切な要件は電話、メール、FAXなど複数の伝達手段を同時に使って確実に相手に伝えるようにする。

次は相手に届いているのに、届かない困ったメールです >>
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