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キャッシュフロー計算書の考え方~読み方編(2ページ目)

前回から3回シリーズで“キャッシュフロー”の考え方をご紹介しています。今回はその2回目です。主にキャッシュフロー計算書の読み方を中心にお伝えします。

今村 仁

執筆者:今村 仁

中小企業・個人事業主の節税対策ガイド

営業活動に伴うキャッシュフロー

ここでは、会社の本業の営業活動によってどれだけキャッシュフローが増えたか、減ったかが表示されます。運転資金や非資金費用に伴う利益とキャッシュフローのズレはここで調整されます。

会社にとっては、この営業活動に伴うキャッシュフロー(以下「営業CF」)を増やすことが最重要課題となります。黒字でも営業CFがプラスになるとは限りませんし、逆に赤字であっても、この営業CFがプラスになることもあります。黒字を出すのと同じくらい、営業CFをプラスにすることは大事なことです。

設備投資に伴うキャッシュフロー

この区分は、主に設備投資に関連するキャッシュフローを記載するところになりますので、通常はマイナスになることが多いです。ただし、固定資産を売却した場合などには、プラスになることもあります。

そして、営業CFとこの投資CFを合算したものをフリーキャッシュフローと呼びます。会社が自由に使える資金、という意味です。フリーキャッシュフローをプラスにすることが、キャッシュフロー経営の大前提です。

財務活動に伴うキャッシュフロー

ここでは、主に借入の増減によるキャッシュフローが記載されます。新たに借入した場合にはプラス、過去の借入を返済している場合にはマイナスになります。

そして、借入の返済はフリーキャッシュフローの範囲内に抑えることが目標です。そうすれば、基本的に手持ち資金が目減りしていくことはありません。

次回はキャッシュフロー計算書を作らなくても、キャッシュフローをざっくり把握する方法をお届けします。

前回のキャッシュフロー計算書の考え方~基礎編
次回のキャッシュフロー計算書の考え方~実践編


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キャッシュフロー計算書の考え方~基礎編
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