どうしたらスポーツ栄養士への道が開けますか?
スポーツ栄養業界はこれから成長する分野。 |
栄養士・管理栄養士の中でスポーツ業界を目指している方は多いと思いますが、どのように活動すればスポーツ栄養士の仕事に就けると思いますか?
田地さん:
スポーツ栄養に関わる栄養士を目指している人の数に対しての、実際の求人は今のところ少ないのですが、チャンスはあるでしょう。この仕事は定期的に一般公募で求人募集があるというわけではなく、公に募集情報が出る機会は少ないと思います。ですから日本スポーツ栄養研究会やNPO法人ジュース(JWS)などのスポーツ栄養の専門家たちの集まりに参加し、ネットワークをひろげたり情報収集することが重要ですね。
ガイド:
プロのスポーツ選手だけではなく、スポーツクラブ、地域のサッカー・野球チーム、中・高・大学でのクラブ活動などに栄養士・管理栄養士がかかわることで、適切な食事・栄養サポートができ、ひいてはチームを強くしていくこともできます。こんな風に栄養士・管理栄養士はスポーツ業界で大いに活躍できると思うのですがいかがでしょうか?
田地さん:
その通りだと思います。また、スポーツ栄養に関わる栄養士・管理栄養士を目指すのであれば、積極的に自分から小、中、高、大学などの部活動や地域のスポーツチームと関わり、ボランティアでも栄養サポートなどを提案していくべきだと思います。現場での経験は貴重ですし、そんな実績が評価されてプロとしての仕事につながってゆくと思います。
ガイド:
栄養士・管理栄養士がスポーツ業界で仕事をしていく将来性をどう思われますか?
田地さん:
現在の求人は僅かですが、これから成長していく分野だと思います。プロスポーツチームや実業団などの一員として働く専属栄養士という形態よりは、スポーツ栄養分野を専門とする開業栄養士やスポーツ栄養業務を受託する企業が増えてくるのではないかと思います。言いかえると実績を積んだ特定の栄養士や栄養士派遣会社が、複数のスポーツ団体とマネージメント契約を結ぶという形態が増加するのではと予想しています。
ガイド:
最後に読者へのメッセージをお願いします!
田地さん:
志を高く持ってほしいと思います。高い目標を持って夢を諦めずに努力を続けてほしい。チャンスはそういう人に訪れると思います。
【編集後記】
栄養士・管理栄養士に人気のスポーツ業界について、興味深いお話を聞かせていただきありがとうございました。現在の求人数はわずかですが、今後、業界として発展してスポーツ栄養に対応するレストラン・学食・給食などが増え、広くスポーツをしている人々が気軽に食事の利用、栄養の相談ができるようになるといいですね。
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