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人気の食スタイル マクロビオティック!

ヘルシーな食事スタイルとして注目のマクロビオティック。この食事法、実は日本人の祖先が伝えてきた東洋的な食の知恵。食育にも活用できるのでは? 今回はマクロビオティックについてご紹介します。

執筆者:大石 淳子


ヘルシーな食事のスタイルとして注目されているマクロビオティック。栄養士・管理栄養士にも関心を持っている人が多いですね。この食事法、実は日本人の祖先が伝えてきた東洋的な食の知恵。最近ではマクロビオティックの食事を取り入れたクリニックや学校、幼稚園もあります。「米ばなれ」が懸念される現代、食育にも活用できるので知っておくといいのでは? マクロビオティックについて数回に分けてご紹介します。

マクロビオティックってどういう意味?

マクロビオティック
マクロビオティックは日本で話題になる以前に世界で注目されていた。俳優のトム・クルーズ、歌手のマドンナ等が実践していることが有名。
「MACROBIOTIQUE」はギリシャ語に由来し、「マクロ」は大きい・長い、「ビオ」は生命のこと、「ティック」は術・学問を表します。つまりマクロビオティックとは、「長く生きるための方法」「大きな視点から生命をとらえる方法」という意味を持ちます。この言葉はギリシャ時代からあったといわれ、西洋医学の祖、ヒポクラテスをはじめ、当時の哲学者、アリストテレス、ガレノスたちが、健康・長寿を表して使っていました。ヒポクラテスは環境と食事の関連を重要視し、自然の秩序にのっとった食事と生活法を提唱していたそうです。

現代のマクロビオティックは、日本人の故・桜沢如一(さくらざわゆきかず・1893~1966年)が、日本に古くから伝わる食養法と中国の陰陽論を柱にした生活法を確立したもの。桜沢如一は石塚左玄の提唱した「食養」の影響を受け、玄米・味噌汁・海草・その他の伝統的な食べ物からなる食事をすることにより病気が治癒したことから、現代生活にあうよう改良を重ねていきました。マクロビオティック実践の中心は食事法にありますが、自分の健康だけにとどまらず、地球環境や他の生命を含めてマクロな視点でとらえています。桜沢如一はこの考え方を、欧米をはじめ世界中に広めました。

桜沢如一に師事した久司道夫氏(くしみちお)は、50年以上前に渡米し、ボストンを拠点に今もなお普及活動を続けています。久司道夫氏の記したマクロビオティックに関する文献や研究物は、アメリカ国立歴史博物館スミソニアンに保存されています。

マクロビオティックの食事法はアメリカで流行し海外で人気が高かったのですが、現在、日本でも注目され、新しい食のジャンルになりつつあります。当初の地味な健康食のイメージとは異なり、時代を反映して料理も洗練されてきました。

ではマクロビオティックの食事はどのような特徴があるのでしょうか?

次のページでは、マクロビオティックの食事の特徴をご紹介します!
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