食品やサプリメントの販売、栄養カウンセリングなど、栄養士・管理栄養士の仕事は人と接する業務が多く、各現場では専門知識に加えてカウンセリング技術を身につけた栄養士・管理栄養士が求められています。さらに2008年春からは特定健診・特定保健指導がスタートします。栄養カウンセリングを行うためには、まずはどのようなことを知っておけばよいのでしょうか?

栄養カウンセリング

栄養カウンセリング
栄養士・管理栄養士の仕事は人と接することが多い。
■そもそもカウンセリングって何をするの?
何か問題を抱えている人に向けて、問題の解決のため援助や手助け、サポートをする目的で行う相談や面談のことをいいます。実際の面談では、会話による言葉だけでなく態度、表情、雰囲気をふくめたコミュニケーションとり、相談者が行動変容し解決に向かうようサポートすることです。カウンセリングは心理学領域で発達したもので、これから栄養士・管理栄養士が栄養教育を行う際には、心理学の基礎をふまえたカウンセリング理論と技法を取り入れていくことが有用だとされています。

■栄養カウンセリングでは何をする?
「栄養カウンセリング」は食生活上の改善を必要としている人に対して、カウンセリング技法を用いて、その人が問題解決していけるように栄養士・管理栄養士がサポートすることです。このとき相談する方・対象者を「クライアント(クライエント)」といい、援助する栄養士・管理栄養士は「カウンセラー」となります。ほかの心理療法と違う点は教育的な役割が大きく、常に栄養士・管理栄養士の立場からクライアントが自分の食生活を理解し、食生活上の改善課題に気づいて自ら行動変容していけるように援助します。

栄養カウンセリングは食生活改善をサポート


従来は栄養士・管理栄養士側が改善点や改善方法、知識などを「~してください。」と相談者に伝達する形式でしたが、栄養カウンセリングはクライアント中心で行われます。クライアント自らに「食生活を改善してみようかな」とやる気になってもらい、「自分でやるんだ」と考え取り組んでもらえるように、栄養士・管理栄養士はウンセリング技術を用いてクライアントの自立を尊重し支えていきます。

そのためにはまず、信頼関係を築くことが重要。そして「この人なら何でも話せそうだな」と自己開示してもらうことが大切です。そんな信頼関係を持てると、栄養士・管理栄養士はさらにクライアントについて知ることができます。逆にいうと信頼関係の基盤がなければカウンセリングは1回で終わってしまうおそれがあります。栄養カウンセリングを継続した先に、クライアントの食生活の改善があるのです。

では信頼関係を築くにはどのようにしたらよいのでしょうか?

次のページでは栄養カウンセリングの基本をお知らせします!