栄養士と管理栄養士の資格は、似ているようで取得方法や交付が違います。栄養士の資格をお持ちの方の中には、近い将来、管理栄養士の資格も取得しようと考えている方も多いのでは? 受験資格がなければ試験は受けられませんが、平成23年から受験資格の一部が変更になるのをご存知ですか?

受験を迷っている方がいらっしゃるかもしれませんが、受験できるうちにチャレンジしましょう。また将来的に管理栄養士資格の取得を考えている方も、資格の違いをチェックし、取得に向けて準備を始めましょう。

栄養士・管理栄養士の資格と取得方法は?

資格取得
管理栄養士資格取得には国家試験に合格する必要があります。
「栄養士」という資格は、戦後の食料不足から、人々の栄養状態を改善する目的でスタート。昭和20年4月に当時の厚生省「栄養士規則」が規定され、次いで昭和22年に「栄養士法」という法律が制定されました。そして昭和37年に管理栄養士制度が創設され、ここで初めて「管理栄養士」という資格ができたのです。

■栄養士の資格を取得するには?
現在、栄養士の資格を取得するためには、厚生労働大臣が指定した専門学校、短大、大学などの養成施設で学び、必要な単位を取得して卒業する必要があります。国家試験はなく、養成施設を卒業すると資格を得られます。栄養士免許は都道府県知事から交付されます。

■管理栄養士の資格を取得するには?
管理栄養士は、厚生労働大臣から免許が交付されます。免許を取得するには国家試験に合格しなくてはならず、試験は受験資格を持つ人しか受けられません。受験資格は次のどちらかを満たしている必要があります。

・管理栄養士養成施設で4年間学んだ
・栄養士養成施設で学んだ年数と実務経験年数の合計が5年ある
例)栄養士養成施設で2年学んだ場合は、実務経験が3年必要です。

管理栄養士養成施設では、管理栄養士になるために必要な知識を身につけるためのカリキュラムが実施されています。例えば、チーム医療や他職種・患者とのコミュニケーション能力を養うこと、保健・医療・福祉・介護での栄養・給食サービスマネジメント、栄養指導の能力を養うなどといった、管理栄養士の専門領域に関する科目です。それらの管理栄養士養成に必要な必須単位を82単位取得するので、実務経験がなくても受験資格が得られるのです。

それに対して栄養士養成施設は栄養士になるための養成施設です。必須単位は50単位で、より専門性の高い管理栄養士になるためには、実務をとおして専門性を高め、知識を得る必要があり、受験資格として実務経験が必須なのです。

ここで注意したいのが、平成18年に試験制度が変わったこと。それまでは栄養士養成施設で学んだ年数と実務経験の合計が4年あれば、管理栄養士試験を受験出来たのですが、試験制度が変わり、必要な実務経験年数が1年増えて、養成施設で学んだ年数と実務経験の合計が5年必要になりました。ただし、平成17年3月31日までに受験資格を満たしていた人は、平成22年3月31日までは合計4年で、受験資格が認められます。

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