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アメリカ同時多発テロから3年~当時の記録~ 9.11以後「狂った日常生活」(2ページ目)

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロをきっかけに留学生の生活は混乱の時代へ。「テレビによる情報操作」「食料品買占め」「国旗バカ売れ」他、当時の記録をまとめました。

西島 美保

執筆者:西島 美保

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テロ当日は電話ラッシュ


当日はとにかく友人同志の電話が絶えませんでした。
アメリカ人の友人からは「大丈夫?」と留学生の私を心配する内容。
留学生の友人からは「大変なことになった」と不安を共有しようとする内容。
NYの友人からは「私は生きてる!でもしばらくそちらに戻れそうにない」と興奮したメッセージ。
いずれにせよ、電話ラッシュは真夜中まで続きました。

このテロで電話をかけまくる人が続出したにもかかわらず、パンクしなかったアメリカの電話網は単純にすごいと思いました。


ウワサに翻弄される日々~祝日は要注意~


テロ後、「次のテロはいつ起こるか?」という噂にさらされ、その不安は消えることがありませんでした。
10月のハロウィン、11月のサンクスギビング、12月のクリスマス、とアメリカの祝日が近づくたび、根も葉もない噂に翻弄されます。例えば「ハロウィンの時は絶対飛行機に乗ってはいけない。その日は飛行機に爆弾が仕掛けられるらしい。確かな情報だ」という具合。(根拠はない)

特にサンクスギビングやクリスマスは、アメリカ中に散らばっている家族が一同に集まる大切な日。飛行機も例年なら満席ですが、この年に限ってはガラガラ。逆に車や長距離バス、列車を利用する人が多かったです。また、子供達が帰省する代わりに親たちが子供に会いに来る、というのもかなり多かったですね。

アメリカ合衆国の国旗が売れまくり


アメリカの国旗が爆発的に売れたのをご存知でしょうか?みな車や家に国旗を掲げ、売り切れ店続出。さらには国旗を印刷した新聞が配られ、「国旗を買えない人でも愛国心を表わすことができます」というメッセージが添えられていました。
実際その国旗新聞は街中のいたるところに貼られていました。

また”We are proud of America!”(私達はアメリカを誇りに思う!)と星条旗とメッセージが印刷されたステッカーがいたるところで配布され、勝手に服やカバンに貼られる始末。
こんなにも多くの星条旗を見たのは、これが最初で最後かもしれません。

今まで当たり前だった日常生活は、このテロで全く違ったものになってしまいました。失ったものは大きく、毎日不安で恐くて、日常生活が安定していないことが、こんなにもつらいことだとは知るよしもありませんでした。
そして、何が自分にとって大切なのかを考えさせられるきっかけにもなりました。









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