光ファイバーの発明

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ハロゲンや鉛を含まない環境配慮型光ケーブル写真:古河電工

 

この立役者・光ファイバーは、ガラスやプラスチックの細い繊維でできている、非常に純度の高いケーブルである。電気信号をレーザーにより光信号に変換し、光ファイバーに通してデータを送信できる。電気信号を送るメタルケーブルと比べて信号の減衰が少なく、通信速度は段違いに速く、長距離でのデータ通信が可能となっている。

ここで使われている光ファイバーは西澤博士の発明であり、関連発明でも世界的に貢献している。ガラスの中心に材質のちがうガラスを入れる構造により、光ファイバーを作ることが可能と閃いての研究成果。光通信の三大要素であるフォトダイオード、光ファイバー、半導体レーザーのすべてについて発明をした。博士が30~40歳代のことである。その過程で欧米と日本の研究姿勢の違いを思い知らされたという。

日本の学界の冷たい反応

西澤博士が光ファイバーを発明した時、日本の学会からの反応は冷たかった。「外国で例がない」「文献にない」と認められず、産業界からも実験への協力を得られなかった。当時実績のない若造への風当たりは強く偉大な発明は無視されたのである。常識へのこだわりが新しい創造物への評価を邪魔した。

日本でなかなか認められない中、海外からの反応は違った。西澤博士の論文を目にしたベル研のジョン・ピアース博士は、直ぐに仙台に飛んできたそうだ。論文の「独創」に気づいたのである。そして帰国後すぐに開発体制を構築したという。

また英国では、「君こそ光通信の元祖だ」と賞賛され、米国応用物理学会誌は「レーザー・ダイオードの発光度を増す方法」に関する論文を、真っ先に取り上げたという。
さらに米国エレクトロニクス誌は「オプトエレクトロニクスのパイオニア」と、大々的に西澤博士を紹介し高い評価を与えた。

そして次ページのような最近の例もある。