非接触型ICカードの出現
CPUとICメモリーを内蔵したICカードは、多量の情報を記憶でき、データが磁気のように簡単にコピー出来ない事で、インターネットバンキングやショッピング、医療分野で実用化が期待された。日本でも、トッパンが1983年にICカードの開発に成功。銀行キャッシュカードなどの分野で大規模な導入実験が行われる。
そしてJRのSuicaやソニーのEdyのような、非接触型で信号伝送をするICカードや装置では日本が主導権を握る。その基本原理は1985年、松下昭氏(神奈川大学工学部名誉教授)の発明によるものとされる。ライセンス契約を企業側と交渉中の状況であり、結論はこれからといったところだ。
情報産業の進展とともにICカードは、電子マネーや電子認証としての利用が考えられ、金融や行政、流通、交通、通信分野で注目されるようになっている。住民基本台帳カード、運転免許証やパスポートなどの公共カードもICカードでの提供が検討されている。
2005年度は個人情報保護法の完全施行で、企業のセキュリティに対する取り組みが進み出し、社員用IDカードの需要拡大も見込める。ICカードは、今後の生活になくてはならないものといえる。
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<関連リンク集>
村上開明堂
http://www.murakami-kaimeido.co.jp/
実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_tech.htm