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世界市場シェアに見る日本企業の恐ろしい状況 破壊的イノベーションの脅威・下(3ページ目)

日本の米国企業に対する破壊的イノベーションは、米国のジャパン・バッシングといった形に表れた。しかし今、家電王国日本の現状をみると厳しい状態にある。知的財産への戦略的対応が急がれる。

執筆者:木村 勝己


家電王国日本の危機

プラズマパネルも同様であり、1位、2位が韓国のメーカーであり、3位に松下電器産業、4位に富士通日立、5位にパイオニアと日本のメーカーが続く。

プラズマディスプレイパネルの世界シェア米ディスプレイ・サーチ調べ

液晶より健闘をしているといえるが、1位、2位をとられているのは、これからの価格競争を考えると、厳しい状態といえる。大型化でも松下電器産業と韓国・サムスン電子がデッドヒートしているが、現在の世界一のサイズはサムスンが商品化で1歩リードしている。

このように、今までの家電王国日本の基盤は磐石ではなくなっている。性能や機能面で大きな差別化が出せない中、コスト競争では不利な状態である。

対米貿易黒字の拡大

これから日本は先行市場で蓄積した知的財産により、技術防衛を行う必要性に迫られている。かつての米国が日本に行ったようにである。

知的財産立国を目指す日本は特許裁判所の設立もされ、インフラ面でのバックアップも進んできている。

企業は特許戦略をしっかり立て、技術防衛と新技術開発による知的財産包囲網を、積極的に構築する必要があるといえる。

<関連リンク集>

実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_tech.htm


アイデアの発想法
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_hassouhou.htm


先願特許検索
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/msub_kensaku.htm

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