消費者の80%以上が購入しないVistaの衝撃

Vista苦戦
なんと80%以上のユーザーがVistaは購入しないとの驚くべき結果が!(データ出典:日経リサーチ
今年の1月31日に鳴り物入りで発売されたMicrosoftのWindows Vista。発売後1か月半を過ぎ、どうやら事前のお祭り騒ぎの割には期待通りの売上とはいっていないようです。このほど日経リサーチが消費者を対象に行ったアンケートによれば今後Windows Vistaを「購入しない」と答えた人が10%。また、「具体的な購入予定はない」と答えた人が71%とこの2つの回答を合わせると実に消費者の81%がVistaに切り替える検討をしていないということになります。このアンケートによって過熱した報道の反面、消費者は非常に冷めた目で見ていることが浮き彫りになりました。

2001年11月に登場したWindows XP以来の5年以上振りのメジャーバージョンアップだけに8割以上の消費者が関心を示さないというのはにわかに信じがたいですが、同じくYahoo!が行ったWindows Vistaに関するリサーチでも、やはり「PCを買い替えるまで待つ」と答えた人が58%、「乗り換えない」と答えた人が27%ですから、合わせて85%の人が今はバージョンアップする必要がないという結果が出ています。この2つの調査から見て、どうやらおよそ80%のユーザーが今すぐにはVistaを利用しないという数字は信憑性が高いと言えそうです。

どうしてVistaは売れないの?

それでは満を持してMicrosoftが投入したWindows Vistaをどうしてユーザーは購入しないのでしょうか?

日経リサーチのアンケートによれば、第一の理由は「現在のOSに満足しているから」です。やはり、XP自体が完成度の高いOSであり、サーポート体制にも現状問題がないために買い替えの必要性を感じないユーザーが多いようです。二番目の理由は「プログラムの不備や現在使用しているハードウェアやソフトウェアとの互換性に不安を感じるから」というもの。発売直後のソフトウェアはプログラムに不備が多かったり、周辺機器メーカーが新しいOSに対応しきれていなかったり、ユーザーはいろいろなトラブルの発生を危惧しているのが伺えます。そして、三番目には「Vista自身に魅力を感じないから」とOSとしての革新的な進化に乏しいと感じている人も少なくないようです。

果たして消費者の8割が関心を示さないWindows Vistaですが、今後売上はどのような展開を見せるのでしょうか?

その鍵になるのがマーケティングでイノベーター理論と呼ばれる商品普及のプロセスを表すものです。次ページではこのイノベーター理論について詳しく見ていくことにしましょう。