マーケティング/マーケティング事例

激安スイーツ!10円で買える饅頭が大ヒット(2ページ目)

今巷で激安のスイーツが大ブレイクしています。それは10円で買える小さなおまんじゅう。今では多くのお店が入り乱れての将にまんじゅうウォーズ状態。今回はこの格安グルメにスポットを当ててお届けします!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

熱を帯びる10円まんじゅうウォーズ!

10円まんじゅう
10円まんじゅうを巡って今熱いバトルが!
この元祖10円まんじゅう和ふ庵が起こした大ブームに乗れと続々と後続企業が独自の10円まんじゅうで市場に参入してきています。その筆頭がピザ・ウイリーを展開する株式会社ウイリーの小饅寿本舗。小饅寿本舗の10円まんじゅうも和ふ庵に負けず劣らずこだわりの逸品で、種子島や沖縄の黒糖を使って、風味豊かなさっぱりとした甘味の上品な味わいを実現しています。2006年2月に東京の葛飾区に1号店をオープンするや、立て続けに店舗をオープン。2007年3月までには25店舗を展開する計画です。

小饅寿本舗でも10円まんじゅうの人気は驚異的で、昨年7月にオープンした新小岩店においては開店から1か月に70万個という爆発的なヒットを記録。このような騒動はマスコミの注目を浴び、テレビ東京系の『出没!アド街ック天国』や日本テレビ系の『午後は○○おもいっきりテレビ』で話題の商品として取り上げられました。このマスコミ効果は絶大で、報道後店頭では10円まんじゅうを求める長蛇の列でお客様が路上に溢れ返ったほどです。

10円まんじゅうウォーズ
各社クオリティの高い独自の10円まんじゅうでハイレベルな戦いが始まる!
小饅寿本舗に加えて10円まんじゅうウォーズに参戦したのは、20年以上中華料理の点心を手掛けてきた香港厨師会。厨師会は10円まんじゅう『まんテン』を投入。従来の“こしあん”のみならず、お客の要望の高かった“つぶあん”の10円まんじゅうを抹茶生地ベースで開発。『茶まんテン』として新たな顧客の開拓を目指しています。厨師会の10円まんじゅうの特徴は冷凍保存も可能なこと。他社は店頭にてふかし立てのあつあつまんじゅうを販売するのに対して、厨師会は店頭でのふかし立てのまんじゅうに加えてネットを通した通信販売にも対応。独自の技術で冷凍保存された10円まんじゅうは、常温で30分ほど自然解凍すればおいしいおまんじゅうとしていただくことも可能で、販売店が近くにない方でもその格安グルメを堪能することができます。

和ふ庵のブレイクから始まった10円まんじゅうウォーズ。多くの企業を巻き込んで、今後更にヒートアップしていくことが予想されます。

10円まんじゅうの大ヒットは商品の質以外にもこんな要素が!その成功の秘密をマーケティングの観点から迫ります。次ページへ!
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