10円まんじゅう
お茶うけとして最適のおまんじゅうが10円なんて信じられますか?
景気回復の兆しが見えてきたとはいえ、まだまだデフレの圧力を脱し切れていない日本経済。そんな中、デフレの象徴ともいえる激安スイーツが今大ブームを巻き起こしています。その大ブレイク中のスイーツとはたった10円で買えるおまんじゅう。毎日1店舗当たり1万5千個以上の10円まんじゅうが飛ぶように売れているそうです。今回はこの大ブームによって勃発した10円まんじゅうウォーズと10円まんじゅうの成功から読み取くマーケティング戦略についてお伝えしていきたいと思います。

10円で究極のおまんじゅうが買えるって本当?

この10円まんじゅうブームの火付け役となったのはジャパンフードシステムが運営する和ふ庵。2004年12月に設立された非常に若い会社にもかかわらず、2006年2月からテレビ番組で続々と話題の商品として取り上げられるとブームが加速。2006年2月には4店舗だった直営店も現在ではフランチャイズ制度を導入し、2007年3月には20店舗と1年間で5倍の店舗を出店し、売上は急拡大の一途を辿っています。

それでは、なぜこの10円まんじゅうは大ヒットしたのでしょうか?

もちろん、一番の理由は価格に対する商品のクオリティの高さにあります。和ふ庵では10円という低価格にかかわらず商品に対してのこだわりは高額な商品と全く変わりはありません。まず、原料として使用される黒糖は天然物を独自にブレンド。外側の皮は熟練した職人の手によって1つ1つ丁寧に作られ、しっとりしてモチモチな食感を実現。中の“こしあん”は小豆本来の風味を究極まで引き出し、とても上品な甘さに仕上がっています。まんじゅう製造に欠かせない水もアレルギーに良いとされる岡山県の洞窟水を使用。1個10円にもかかわらず素材から製法までこだわり抜いた小さなまんじゅうは将に格安グルメの代表として恥じないものがあります。

通常テレビなどで話題となった商品は、お客もすぐに飛びつきますが1回限りの購入に終わるパターンが大半です。ところが10円まんじゅうの場合、そのおいしさに魅了されて何度も購入するリピーターに変身することが、1年以上も続く息の長いヒットになっている要因と言えるでしょう。

和ふ庵の10円まんじゅう大ブレイクを受けて続々同業者が参入!次のページでは今後熱い火花が散りそうな10円まんじゅうウォーズについてお届けします。次へお進み下さい!