定着してきたハロウィーンイベント
日本に段々と定着してきた感のあるハロウィーン。もともとは死者の霊を鎮めるためのお祭り。 |
このハロウィーンにちなんで今年はローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスが共同キャンペーンを実施。10月29日の午前10時から保護者同伴で来店した小学生以下の子供に3社共通の棒付きキャンディが先着200名無料で配られるそうです。小学生以下のお子様がいらっしゃる方はイベント当日にお近くのコンビニを訪れるといいかもしれませんね。このハロウィーンキャンペーンにより、多くの方がコンビニに足を運ぶのではないでしょうか。
さて、今回はハロウィーンに絡めてこの記念日マーケティングをマーケティング心理学の面からお伝えしていこうと思います。
そもそもハロウィーンって何?
ハロウィーンとはキリスト教の行事で11月1日、諸聖人の日の前日に悪霊を退治するために始まったお祭りです。これは2000年以上前、キリスト教徒であるケルト人の収穫感謝祭が起源とされているのですが、当時ケルト人の1年の終わりは10月31日であり、この夜は死者の霊がこの世に戻ってくるとされていたのです。この死者の霊を鎮めるためのお祭りがハロウィーンというわけです。日本でいうお盆のような感じでしょうか。今ではハロウィーンの日に子供達がこの死者の霊に扮して「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃいたずらするよ)」と声を上げながら各家を回ってキャンディやチョコレートなどのお菓子を集めるイベントになっています。記念日は売上が確実にアップする!
ハロウィーンは一種の記念日です。ハロウィーンの日には子供達は仮装する衣装やお菓子をいれるかごを購入しなければいけません。一方で大人は子供達に配るキャンディやチョコレートを購入します。つまり、ハロウィーンの日には衣装やかご、お菓子の売上がアップするということです。これはバレンタインデーやクリスマスなどメジャーな記念日を想像していただければわかるように、特別な日には心理的に消費者の財布の紐も緩んで、普段買わないようなものでも購入してしまうのです。ですから、記念日と関連付けたセールは顧客の消費の壁を低くする心理的なマーケティング戦略と言うことができます。心理的に消費意欲を刺激する記念日マーケティング。日本とアメリカではどのようなものがあるのでしょうか?次ページでは記念日マーケティングの日米比較を行ってみました。そこには意外な結果が・・・