只今バカ売れ!雪国もやしって?
はなわの「高いぞ!買うな!」のテレビCMで雪国もやしがバカ売れ! |
♪雪国もやしはめちゃめちゃ高いからみんな絶対買うなよ~♪雪国もやし!
その歌を聞いた途端、スーパーのかごに入れてあった雪国もやしを隣に並んでいたお客のかごにそっといれる主婦。
そして最後にはなわからの駄目出し“高いよ!”の一言が・・・
関東甲信越限定ではあるがユーモラスな内容で話題となった雪国もやしのテレビCM。(ご存じない方は雪国まいたけのホームページでCMを視聴することができます。)このCMはオリコンの発表するCM好感度ランキングで2006年6月度のF1F2層(女性の20歳から49歳までの層)で初登場7位、メインターゲットのF2層(女性の35歳から49歳の層)に限っては4位と非常に注目度の高いCMとなった。
見る側にとっては比較的シンプルな雪国もやしのCMであるが完成までにはたいへんな紆余曲折があった。CMの発表会ではなわさんは「100曲以上の雪国もやしソングを提出したがすべて却下された」と苦労を吐露。自暴自棄になっていくらなんでも採用されないだろうと提出した作品に決定したという裏話まで飛び出した。
このようにCMの話題が先行する雪国もやし。一方でその商品自体のこだわりも見逃せない。名水で名高い最高級コシヒカリの産地魚沼での生産にこだわり、食べる際にじゃまになる根をカット、また独自の技術を改良してもやしのもつ甘さやシャキシャキ感を一段とグレードアップさせることに成功している。
雪国もやしの製法へのこだわりはそのままコスト増に繋がる。ところが、もやしは低価格というイメージが消費者の間で定着しているため、徹底的にコストカットすることにより価格を下げる必要があった。それでも店頭で普通のもやしが30円から40円のところ、雪国もやしは高めの58円。傍目にはこのような高い価格で売れるのかと心配になるが、インパクトのあるCMが功を奏してか、ライバル商品よりも高い価格にもかかわらず販売店では飛ぶように売れている。雪国まいたけの経営陣はこの波に乗り関東甲信越地方でシェア30%、売上20億円という高い目標の達成を目論むのだが・・・。
次のページでは雪国もやしの売れる理由をマーケティングの面から徹底分析します!