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危険!夏の悪性紫外線から逃げろ(4ページ目)

夏になると小麦色の肌は魅力的だ。しかしオゾンホール拡大による紫外線の増加は皮膚ガンの発生率を上げてきている。紫外線が20%増えると発ガン率は40%前後にアップするというのだ。

執筆者:木村 勝己

紫外線吸収繊維

紫外線カットウエアもある。肌に安全な紫外線吸収剤を繊維に加工したものを利用している。400nmより短い波長の光の遮断効果が大きく得られている。テニスやゴルフウエアに多く採用されているようだ。

とはいっても夏は日焼けがしたいものだ。そこで健康的な日焼けを行うパラソルやハンモックも商品化されている。皮膚によくないB紫外線をカットして、A紫外線のみで日焼けを行えるようにしたものであり、日焼けサロンの効果が、ビーチで可能となるのだ。

紫外線の有効利用

紫外線の殺菌作用をうまく利用した商品も開発されている。歯ブラシ収納容器に紫外線ランプを取り付け、歯ブラシに付着した細菌類を殺菌するものである。口腔内感染症などを予防できるようだ。

また、靴の殺菌にも同様の商品がある。紫外線ランプにより靴内の細菌類を殺菌するものであり、同時に乾燥させる機能を持たせている。

また紫外線により発色する蛍光塗料もある。外出時に模様が変わるTシャツや、昼と夜で表示が異なる広告ディスプレーなどに応用されている。

このように人間は紫外線の特徴を調べ、うまく付き合う術を学んできているが、オゾン層破壊のような環境の変化を理解し、以前にも増した対応が必要のようだ。
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