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危険!夏の悪性紫外線から逃げろ

夏になると小麦色の肌は魅力的だ。しかしオゾンホール拡大による紫外線の増加は皮膚ガンの発生率を上げてきている。紫外線が20%増えると発ガン率は40%前後にアップするというのだ。

執筆者:木村 勝己

夏になると小麦色の肌が魅力的だ。海や山の行楽地はにぎわい、日焼けの機会も増える。肌の露出度も多くなり、特に女性はスキンケアが気になるところだろう。

以前は日光浴が健康のために推奨された。それは骨の発育に必要なビタミンDが日光により合成されるからである。そしてその立役者は紫外線(Ultra Violet Rays)なのだ。小麦色の肌と健康美はまんざら関係ない訳ではないのである。

皮膚ガンの増加

しかし、この紫外線が今では大きな問題になっている。皮膚ガンや白内障の原因にもなるとされているのだが、特に皮膚ガンの発生率が上昇しているのである。

オーストラリアでの皮膚ガンの患者が国民の47%との報告があり、これは他の国よりも異常に多いそうだ。これには、南極上空のオゾンホールの影響が懸念されており、地球環境の対応を急ぐ必要が叫ばれている。


≪地球大気の層構造:数字は地表からの高度を示す≫


オゾン層が壊れている

地球の上空約20~30kmにはオゾン層があり、紫外線から私たちを守るバリアとなっているのだが、人間が放出したフロンによりこのオゾン層が壊されているのである。特に南極の上空にはオゾン層の薄い部分が観測され、地球環境問題になっている。

フロンは冷蔵庫、エアコンや自動販売機などの冷媒として使われ、半導体の洗浄他、多くのところで使われていたものである。このためフロンの代替が叫ばれ、代替開発が急速に進んでいる。

しかし現在のオゾンホールは、約15年前のフロンが徐々に上空に上りオゾン破壊をしたものであり、フロンを全廃してもすぐにオゾンホールの拡大が止まるわけではない。私たちは環境問題に対する意識を高く持つと共に、紫外線に対する対策をしっかり取る必要がありそうだ。そのためには紫外線を知ることが必要であり、それをまとめると次のようになる。
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