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発明王エジソン・シリーズ 京都の竹から白熱電灯の発明(2ページ目)

12月となるとクリスマスだ!この時期の街にはクリスマスツリーや街路樹に、電球のイルミネーションが綺麗に彩られる。この電球の発明はエジソン、それは京都の竹からブレークしたのだ。

執筆者:木村 勝己

しかしエジソンはこれでは物足りなくて、もっと長時間点灯する電灯の研究を続けた。そのためにはフィラメントを改良することが重要であり、この材料の研究に試行錯誤の実験が続いたのである。

フィラメントとは電球の中にある細い線状の発光部を指す。ここに電流を流すと高温になり光を発する仕組みになっているのだ。これは融点が高くないと燃え尽きてしまう。最初は木綿糸や友人のヒゲまでも、素材の対象として実験されたというエピソードもあるが、当然すぐ燃え尽きたそうだ。

そのような中、机の上にあった扇子に使われている竹を見て、それを素材にさっそく実験を試みた。これが凄い事に200時間も点灯したそうだ。これからエジソンは世界中の竹を集めては実験を繰り返すといった研究を続けていく。これは竹の炭化材を利用したフィラメントの研究であったが、何と集めた竹の種類は1200種類にもなったそうだ。


≪炭素電灯と現在の電灯の明るさ比較実験=写真提供:ギジュツ・ドット・コム≫

そして繰り返し実験の結果、最長点灯時間を記録したのは、何と京都八幡宮境内の竹林から採ってきた孟宗竹であった。それは最長で900時間も点灯したそうだ。結局エジソンはこの京都八幡市の竹で白熱電灯の実用化ができ、タングステンのフィラメントが出現するまで12年近く世の中を照らすこととなったのだ。
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