お客さんに心地いよいバランスを |
その方は英語学校の営業マン(Aさんとしておきましょう)。私は英語プレゼンセミナーの講師も務めているわけですが、語学の勉強にはゴールはありません。そこで「さらに英語力を磨きたい」と考えて学校探しをしていたのですが、ある学校を訪ねたときにAさんが対応してくれたのです。
2時間近く商談をして、その日だけでクロージングに。商談が終盤に差しかかったときには、ほとんど躊躇することもなく契約書にサインする気にさせられていたんですね。自宅へ帰る電車のなかで「ホントすごい営業マンだったな」と、Aさんのことを思い出していました。
しかし「すごい営業マンだったな」という感想だけで終わらせるのはもったいなさすぎます。自分が逆の立場(営業する立場ではなく、営業される立場)に立ったときにこそ、学びや気づきを得るチャンスです。
最寄り駅に降りたった私は、ホームのベンチに座ってノートを広げ、Aさんの営業のどんなところがすごかったかを分析して、書き出してみることにしました。
すると何とノート6ページ分もの量に!「すごいと感じたのも当たり前だな」と改めて感心しました。
私がAさんの営業のどこが「すごい」と感じたのか。本当はここでは書ききれないぐらいにたくさんあるのですが、今回は「バランス感覚の良さ」に絞ってお話ししたいと思います。