営業打率を上げるにはバランスが大事
訪問の量と質、どうバランスとる? |
AさんとBさんとでは、明らかにAさんの方が商談の進め方が上手でした。私は「当然、実際の営業成績もAさんの方が上だろう」と思いました。
ところが後で上司の方に話を聞いてみると、「Bさんの方がいつも高い成績を残している」と言うんですね。その理由を聞いてみて納得しました。「AさんとBさんとでは、Bさんの方が圧倒的に訪問件数が多い」ということだったのです。前にも話したことがありますが、営業成績は訪問件数×契約成立率で決まります(「営業打率を上げて、成績UPをめざせ!」参照)。
Bさんの場合は、契約成立率の低さを、訪問件数の多さでカバーしていたわけです。一方Aさんは、契約成立率は高いのに訪問件数が少ないために、営業成績を伸ばすことができずにいたのです。いかに「訪問件数の多さを維持すること」が大切であるかがわかりますよね。
Aさんが一念発起して、Bさん並みに営業訪問をするようになったらどうなるでしょう。契約成立率が低いBさんは、Aさんに太刀打ちできなくなってしまいます。そのため「契約成立率を高めること」も、とても大切になります。
つまり営業訪問は、量(訪問件数)と質(契約成立率)の両立がポイントとなるのです。