新人アピールって必要? |
4月入社で営業マンになった方の中には、一人で営業活動を開始されている方もいらっしゃることでしょう。
この時期によく見かけるのが「新人ですが、宜しくお願いします!」 と挨拶している人。新入社員でなくとも、例えば別部門に赴任した際、「新任なので、わからないことも多いかと思いますが~」と自己紹介してしまっている方もいます。
新米であることをアピールすることによって、「お客様に可愛がってもらいたい」という考えもあるのでしょう。
これらの考えを否定するわけではないのですが、あまりお勧めはできません。
なぜでしょうか?
お客様はどんな営業担当者を望むか?
まず、お客様の立場に立って考えてみましょう。お客様は営業マンにどんなことを望んでいるでしょうか。
人によりいろいろな要望があるでしょうが、突き詰めれば、「自社(自分)の課題を解決してくれるコンサルタント」
だと思います。しかし、自分が新人であることをすれば、その要望に逆行することにならないでしょうか。
「私は新人です」
↓
「知らないこと、頼りにならない部分があるかもしれません」
↓
「どうかそこのところはご容赦ください」
大げさに言えば、このように、「頼りにならない人間であることのアピール」にとられても仕方がないのです。
新人アピールの悲劇
私が新人だった頃のこと。既に何度かお会いして多少の信頼関係ができていたお客様に、ふとしたことから自分が新人であることをお話ししました。
すると、以前より軽く扱われるようになってしまったのです。「なんだ新人なんだ。じゃあ、頼りにならないかもしれないな」という、お客様の失望がみてとれました。お客様から軽く扱われるようになったことで、自分もモチベーションが下がってしまいました。このとき私は、自分の経験の浅さを安易にお客様に話すことは、お互いを不幸にするということを学んだのです。