強い反乱分子をおさえよう
根回しが具体的に2つのパターンがあります。
ひとつは、強い反乱分子をおさえること。
自分の意見にタフに反抗してくる人がいると、まとまる話もまとまらなくなってしまいます。
そういう場合はどうしたらよいか?
反乱分子を『つぶす』という考えはやめてください。より強い反抗にあうだけです。
そうではなくて、こちらのアイデアに『巻き込む』ことができないか、考えてみましょう。
「この企画のここの部分は、難しくて…。○○さんくらい熟練した方でないとお願いできないんですよ」
なんておだててみれば、案外機嫌よく受けてくれたりするかも。
(もちろん、上っ面ばかりのご機嫌取りは見透かされますが)
巻き込むというキーワードについては、以前のコラム『あなたの仕事がドンドン楽になるヒケツ 男をビッグにする、社内営業術』でも触れているので、参考にしてみてください。
多数決で勝てる空気をつくる
根回しのもうひとつは、多数決で勝てる空気をつくることです。
会議の結果を多数決で決めることは稀でしょう。
それでも、賛成者は多いほうが良い。
それは、「会議の場の雰囲気が、多数派有利なものになるから」です。
昔の映画で、「12人の怒れる男たち」というのがあります。
12人の陪審員が、ある若者の有罪・無罪を話し合うというもの。
最初は、1名を除いて全員が被告の有罪を主張するのですが、残りひとりの主張により、だんだんと無罪を主張する人間が増え、最終的には…。
という内容です。
このとき、無罪を主張する人間の数は加速度的に増えていくのです。
つまり、「会議の場の雰囲気が、多数派有利なものになるから」ということ。
この法則をうまく使えると、会議でも役立ちますよね。
「根回し」というと、ネガティブな印象を受けるかもしれません。
しかし、実際は「根回し」というのは、単なる準備の一環にすぎないんですよね。
あなたは、何の準備もなしに会議に臨むか、しっかりと前準備をして会議に臨むか、どちらにしますか?
■関連サイト
あなたの仕事がドンドン楽になるヒケツ 男をビッグにする、社内営業術
コラム著者のサイト『マーキュリッチ』