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あなたはどれだけの愛を贈れますか? ハートをグッとつかむプレゼン術(3ページ目)

仕事の中で増えてきた「プレゼンテーション」。視線や身振りの使い方を教えるプレゼン講座も人気です。とはいえ、そこにはとんでもない誤解が……。巷の常識のウソも暴きながら、プレゼンの本当のコツを教えます。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

「何を伝えたいのか? 伝えて得たいものは?」

事前に相手の「思い」を聴く
この「思い」を明確にし、強めるために必要なのは、「聴く」ことです。まずは自分自身への問い掛けです。

「このプレゼンテーションで自分は何を伝えたいんだろう?」
「これを伝えることで、自分は何を得ようとしているんだろう?」
「これは自分にとってどんな意味があるんだろう?」
「自分はこのことで何を大切にしたいんだろう?」

こうやって問い掛けていく中で、あなたの「思い」は明確になり、どんどん強くなっていきます。誰かにこういった質問を投げかけてもらって、聴いてもらうことも効果的です。

プレゼンテーションを準備をしているうちに、気がついたら本来の目標からズレていた、何のためにやっているかがわからなくなったということは起こりがちです。細かいことにはまり込む前に、常に「思い」を確認しておきましょう。

「相手はどうなりたいのか? 何を求めているのか?」

「聴く」のは自分に対してだけではありません。プレゼンテーションで大事なのは「相手」であるお客や経営陣。彼らの「思い」は何なのでしょうか? プレゼンテーションの前に、相手の話を聴く時間をできるだけとってください。

「このプレゼンテーションで何を得たいのですか?」
「それを得ることのよって、さらに何が得られるのでしょう?」
「それはあなたにとって、どんな意味があるんですか?」
「あなたが大切にしたいことは何ですか?」

お客や経営陣にこんな質問をしたり、聴くことに抵抗感を覚える方もおられますが、聴かれるのを嫌がる人はあまりいません。むしろ、ちゃんと聴かれた経験がなく、喜ばれることのほうが多いです。

この場合でも大事なのは「思い」。相手が話す「事柄」に意識を奪われるのではなく、その奥にある相手の「思い」に意識を向けることが重要です。それは相手の“こだわり”や価値観だったり、将来の目標・夢かもしれません。これらは、人の感情と強く結びついていて、相手の心を動かすためには必須の部分です。

人が論理で動かされたり、強引なパワーに引っ張られることは滅多にありません。「思い」と「思い」のぶつかり合いの中で、感情が動き、心が動かされるのです。

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