部下を知る3つの手がかり
まずは話しやすい関係づくりから |
アメリカの経営コンサルタントであるマーカス・バッキンガム氏は「ある人材を有効に活用するために、その人について知っておくべき3つのてがかり」として、次のものを挙げています。
1:その人の強みと弱み
2:その人の力を引き出す引き金
3:その人独自の学習方法
さてあなたは、”できない”部下について、上の3つのことをすぐに言えますか?
もし言えなければ、部下と話をして、バッキンガム氏が勧める以下の質問をしてみましょう。
これだけは部下に質問しておこう!
■強みについて1:ここ3ヶ月で、仕事がいちばん楽しかったのはいつか?
・そのとき何をしていたか?
・なぜそれがそんなに楽しかったのか?
■弱みについて
2:ここ3ヶ月で、仕事がいちばんつらかったのはいつか?
・そのとき何をしていたか?
・なぜそれがそんなにつらかったのか?
■引き金について
3:いままででいちばんうまくいったマネジャーとの関係は?
・なぜうまくいったのか?
4:いままでに褒められたり、認められたりしたなかでいちばん心に残っているのは?
・なぜそれほど心に残ったのか?
■独自の学習スタイルについて
5:これまでの仕事で、いちばん何かを学んでいると思ったのはいつか?
・なぜ多くを学んだのか?
・あなたにとっていちばんの学習スタイルは?
(『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』(マーカス・バッキンガム著 加賀山卓朗訳 日本経済新聞社) より)
言うまでもありませんが、いきなり上記の質問をしても、きっと部下は答えてくれないでしょう。まずは観察し、声をかけることから始めましょう。そこから質問して、しっかりと部下の声を注意深く聴くことを忘れないでください。
“できない”部下に見切りをつけるのは、それからでも遅くはないでしょう。
【参考書籍】
『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』(日本経済新聞社)
【関連サイト】
■「部下をほめよう! 認めよう!」
■「部下の立場に立つ方法」
■「あなたの怒りが涙に変わる時、部下が変わる」
■「あなたはリーダー? それともマネジャー?」
■「もしやその原因は上司のあなたかもしれません――なぜあいつはダメな部下なのか?」
■「飲みに行くだけでは解決できない!――部下との距離、どう縮める?」