調湿建材は万能ではありません!
先ほど紹介した調湿建材は調湿の主役かというと、そうではありません。やはり主役は換気なのです。
調湿建材は外と室内の平均的な湿度に落ちつくため、もしも外が80%と高い湿気の場合、調湿しても高い平均値で安定してしまうのです。
ガイド佐川のワンポイントアドバイス
現在、日本人の3人に1人はアレルギー症状が出ると言われています。年齢別にみると2歳までは食物が原因ですが、それ以上の年齢になるとダニが主な原因になります。そのほかにはカビや化学物質が原因になっています。
室内を健康で気持ちの良い環境にするには、「通風・換気+調湿建材」をうまく利用することにあるといってよいでしょう。
そうかといって、カビやダニをすべてなくすことはできません。いかに発生を押さえて共存していくかが重要です。バランスを考えた開口部のとり方や、材料の使い方を工夫していきましょう。
湿気対策は換気と通風といわれますが、換気と通風は一方通行で保湿ができないのです。そこで吸湿・放湿機能をもった仕上げ材を使うとよいのです。
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