一般に家を建てる時には2つの大きな儀式があります。一つは地鎮祭、もう一つは上棟式です。地鎮祭は皆さんよく知っており、縁起をかついでやる方が多いのですが、上棟式はやらない、又は知らない人がいます。
もちろん両方ともやらなくても構わないのですが、それ程費用がかかるものではないので、行なった方が良いかと思います。


地鎮祭は、土地の神を祝って敷地を清め、神様をまつるものです。家を建てようとする場所の近くの神社に行って神主さんにお願いします。「神式」が一般的ですが、中には「仏式」「キリスト教式」でされる施主もいます。仏式、キリスト教式共に経験したことがありますが、神式とはまた違う特別な雰囲気があります。特にキリスト教の儀式は現場で皆で賛美歌を歌ったことが印象的でした。


上棟式は建前とも呼ばれ、木造では棟を上げ、建方が終わったことを意味します。従って上棟式は「儀式」というよりもむしろ、職人さんをもてなす「お祝い」の要素が強くなります。
工事に関わった人が一同に顔を合わせ、工事の安全を祈願し、お互い協力して良い家をつくろうという意思確認をする場でもあるのです。親しくしている近所の人にも声をかけ、参加してもらうのも良いかと思います。近所の人が来られると、施主の人柄を見ることができ、現場で働く人にとってもほっとすることがあります。


家を建てること自体、大変な労力とお金がかかるものですが、家づくりは人間関係のご縁の賜物と私は考えています。様々な出会いがあり、一人一人の手作業を通してつくり上げられていく喜びを感じることができるからです。それがまた家族の絆、地域のコミュニケーションにもつながることでしょう。

上棟式では職人さんの意外な芸や趣味にびっくりさせられることも度々あります。施主はこんな人が自分の家づくりに関わっているのだという親しみも感じ、その後現場に行った時には話が弾むこともあります。


費用については、地鎮祭は神主さんだけに3~5万円位が相場です。上棟式は職人さんや関係者それぞれに5千円~1万円位をお祝いに出します。
上棟式の引出物はそれぞれの地方によっても違うので、工事関係者に聞かれると良いでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。