住宅設計・間取り/住宅設計・間取り関連情報

家庭が崩壊しない間取り(2ページ目)

ここ数年、家庭内での事件が多く発生しています。親が子を、子が親を・・・これらの事件を防ぐには、家づくりにも工夫が必要です。家族の団らんの場をつくる。それが大切なことなのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


家族とは

家族とはひと言でいうならば、一緒に「食」をする関係です。家族と食をともにすることで、文化性や社会性を身につけ、さらに親子関係が深まっていくのです。
大阪の小4女児はしつけのためと称して外のベランダに何時間も放置されていたと新聞に書かれていました。もししつけをするならば、本来は食を通して行うべきです。しつけやコミュニケーションはテーブル1つでも変えることができるのです。日本では古くから銘々膳、ちゃぶ台などで食事をしてきました。そうすることで自然としつけられてきたのではないでしょうか。

コミュニケーションのとりやすい空間をつくる

まずは家族全員が食事の時間を共にするという意識が大切です。それを促進するためのテーブルは、高さや大きさに工夫が必要です。

例えば、大きなテーブルに変える、家族であっても食事のときにはし置きを置くなどすることで、人間の意識やコミュニケーションは随分と変わるものです。そしてダイニングの内装や照明にも工夫をすることで話やすい雰囲気が生まれます。リビングにはソファ、ダイニングにはテーブルと決めつけず、畳の上で座卓を置き、食事をするでもよいし、ソファは置かず大きなダイニングテーブル1つを置いて、そこで家族が過ごすということでも良いのです。

これからの住まいは、家族の連帯意識を高める工夫、そして絆を育む、そういったことを考えながら、間取りを考えていくことが重要です。

(例)
家族が円を描く形で集まれるように家具のレイアウト
を考えるだけでコミュニケーションは随分と変わる。


・・・これだけは読んでおきたい家づくり講座・・・
「満足する一戸建てをつくるには」第1回:土地を手に入れる!どこに頼む?
「満足する一戸建てをつくるには」第2回:あなたの土地に地耐力はある?
「満足する一戸建てをつくるには」第3回:構造・工法の特徴を知る!
「満足する一戸建てをつくるには」第4回:磯野家に学ぶ“現代の間取り術”
「満足する一戸建てをつくるには」第5回:設計図面ってどう見るの?
「満足する一戸建てをつくるには」第6回:建物の総費用どうなっているの?
「満足する一戸建てをつくるには」第7回:工事段階別“現場チェック法”
「満足する一戸建てをつくるには」第8回:施主も参加する家づくりの儀式
「満足する一戸建てをつくるには」第9回:追加・仕様変更はいつまでOK?
「満足する一戸建てをつくるには」第10回:耐震性のポイントは壁にあり
「満足する一戸建てをつくるには」第11回:外断熱・内断熱どっちがいい?
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