サインから分かる、建物のセンス

住宅街を歩いていると、じつに様々な表札を目にする。漢字やローマ字、凝ったデザインのものまで多種多様だ。素材も天然石に彫りこんだものから金属プレート、照明を組み入れたものまである。

マンションでは住む人の表札を外から見ることはできない。かわりに、マンションのサイン板がエントランス付近に施されることになる。表札に住人のセンスがにじみ出るなら、マンションのサインにも同じような見方ができはしないか。

地形や法規制、周辺の町並みに影響される外観デザインよりも縛りのない、自由な発想で形作られるサインにこそ、そのマンションならではの個性、設計者のこだわりが表れる。

「広尾ガーデンヒルズ 1986年~」「広尾ガーデンヒルズ」の最新事情<前編>


時代性も象徴、古くて新しいデザインは!?

さらにサインには、その時代のトレンドが出ていてわかりやすい。高級マンションに限れば、その時々の高級感がサインの中に凝縮されているようだ。

そこで、当サイトシリーズ「名作マンション探訪」で取り上げたマンションを中心に、サインの変遷を見てみよう。あなたの好みはどのタイプ?

まずは1960年代から。次ページへ。