アブシンベルへの道

大神殿至聖所の神像。右からラー・ホルアクティ、ラムセス2世、アメン・ラー、ブタハ。年に2回、朝日が60mもの回廊を通り抜けて至聖所の3体の神像を照らし出す。冥界の神ブタハには光が当たらない

大神殿至聖所の神像。右からラー・ホルアクティ、ラムセス2世、アメン・ラー、ブタハ。年に2回のサン・フェスティバルの際、ブタハにだけは光が当たらないよう計算されている

■エアー&ツアー情報、周辺の世界遺産
エジプトの首都カイロへはエジプト航空の直行便があるほか、ヨーロッパ各国を経由する便が豊富にあり、格安航空券で10万円前後から。ツアーは、アブシンベルとあわせて「メンフィスとその墓地遺跡 - ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」「古代都市テーベとその墓地遺跡」「カイロ歴史地区」の4つの世界遺産を回るものがオーソドックスで、10日間20万円前後から。

■国内移動

神秘的なレリーフ群

神秘的なレリーフ群

アブシンベルには空港があり、カイロ、ルクソール、アスワンから飛行機で入るのが一般的だ。アブシンベル自体は大神殿と小神殿くらいが見所で、ただ見て回るだけなら1~2時間で終わるので、日帰りで回ることが多い。しかし、「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」で登録されているアブシンベル以外の遺跡、特に移転前には「ナイルの真珠」と謳われたフィラエ島のイシス神殿や切りかけのオベリスクなどを見たいなら、ぜひアスワンに行くことをおすすめする。

アスワンへは、電車でカイロから16時間、ルクソールからなら4時間。バスもあるし、アスワンからルクソールまでファルーカで旅することもできる。アスワンからアブシンベルは飛行機が一般的だが、バスやタクシーを使ったツアー、あるいは船で行く豪華なツアーもある。ちなみにアスワン・ハイ・ダムは、電車でさらに上流のアスワン・ハイ・ダム駅に行く。ここにはスーダンへ抜ける船もある。

 

■おすすめホテル
アブシンベルでは夜、ライトアップして、ユネスコの救済キャンペーンなどを映像で紹介する「音と光のショー」を開催している。しかし、これに参加するにはアブシンベルに宿泊するしかない。アブシンベルのホテルは3か所。おすすめはアブシンベル徒歩圏内(15分)にあるセティ・アブシンベルだ。値段は季節によるようだが、シングル~ツインでだいたい100~150ドル。

<DATA>
Seti Abu Simble(セティ・アブシンベル)
住所:Seti Abu Simbel Lake Resort, Abu Simbel Touristic Village, Egypt
TEL:+20-97-3400720

 

アブシンベルのベストシーズン

夏の5~9月は50度に達することもあり、注意が必要。やはり気候がやや温和になる12~3月がベストシーズンと言えるだろう。

世界遺産基本データ&リンク

フィラエ島のイシス神殿。その昔、女神イシスはフィラエ島でホルス神を生んだといわれており、聖地として祀られていた

フィラエ島のイシス神殿。その昔、女神イシスはフィラエ島でホルス神を生んだといわれており、聖地として祀られていた

【世界遺産基本データ】
登録名称:アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae
国名:エジプト・アラブ共和国
登録年と登録基準:1979年、文化遺産(i)(iii)(vi)

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