ピラミッドで4500年のミステリーに浸る

人類の建築物の中でももっとも古い部類に属し、これだけ有名でありながら、いまだその目的すらわかっていない、太古の神秘そのものといえるのがエジプトのピラミッド群だ。

世界遺産には「メンフィスとその墓地遺跡 - ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」として登録されており、ギザの三大ピラミッドをはじめ、カイロ南部に展開する多くのピラミッドが世界遺産に登録されている。今回はこのピラミッド群を紹介しよう。

世界でもっとも有名な遺跡、ギザの三大ピラミッド

ギザの三大ピラミッド。左からメンカウラー王、カフラー王、クフ王のピラミッド。手前に見える小さなピラミッドは王妃のピラミッド 牧哲雄

ギザの三大ピラミッド。左からメンカウラー王、カフラー王、クフ王のピラミッド。手前に見える小さなピラミッドは王妃のピラミッド ©牧哲雄

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クフ王のピラミッド。中央にあるのが玄室への入り口。チケットを買って入ることができるが、人数制限がある ©牧哲雄

紀元前2世紀、ビザンティウムの数学者フィロンが『世界の7つの景観』を記し、これが後に世界七不思議(The Seven Wonders)に定着したといわれている。7つの景観とは、バビロンの空中庭園、オリンピアのゼウス像、ロードス島の巨人像、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟、エフェソスのアルテミス神殿、バビロンの城壁(後にアレクサンドリアの大灯台と交代)、そしてギザのピラミッドである。このうち現存するのはギザのピラミッドだけになってしまった。

ピラミッドといえば誰もが思い浮かべる3つのピラミッド、それがギザの三大ピラミッドだ。エジプト古王国時代、紀元前2500年頃に築かれており、建築した王の名をとってクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドと呼ばれている。もっとも大きいクフ王のピラミッドは高さ137m、底辺は一辺230mのほぼ正方形をなす。各面は正確に東西南北を指し、傾斜は51.5度にもなる。

このクフ王のピラミッドは、1880年にケルン大聖堂が完成するまで世界でもっとも高い建築物であったようだ。これは約4,400年もの間、世界最高に君臨していたことを意味する。