京都グルメ/京都のイタリアン

Dining+Cafe&Bar 閏(2ページ目)

もっちもちパスタが印象的な町家リストランテ「閏」。今回は前菜3皿+手打ちパスタ+ピッツァ+魚料理+肉料理+ドルチェ2種類+カフェで3,800円というコストパフォーマンス抜群のコースから御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

3,800円のディナーコースから御紹介

スプマンテ。
まずは食前酒。一階はバーとしても使えます。
それでは、2名から注文可の取り分けスタイルの3,800円のディナーコースから御紹介していきましょう。


・アンティパスト
前菜1。 前菜2。
一皿目はフリッタータとキビナゴのエスカベッシュの2種盛り。 グリーンサラダも、このボリューム。それぞれを取り分けていただきます。
前菜は大きく分けて5種類、3皿に分けて登場します。まず一つ目は、以前にランチコースでも食して、とても印象的だった「フリッタータ」(写真左)。いわゆるスパニッシュオムレツ的な一品なのですが、一般的なスパニッシュオムレツとは違って、中までしっとりと瑞々しいのが良いですね。食感も程よい弾力がありながら柔らかく、これはホントお気に入り。

また、アンチョビソースのグリーンサラダも取り分け前提とはいえ、野菜好きには嬉しいボリューム大! 使われている完熟トマトも甘み抜群ですし、グリーンサラダの質などどれもフレッシュ感があり、アンティパストミストの一つにしては量・質ともにスターターとしては抜群のインパクト。


前菜。
三日間漬け込んだ「ピクルス」。
さらに、このお店の前菜を語る上で欠かせないのが、通称「三日ピクルス」と呼ばれている自家製のピクルス。名前の通り、シェフが三日間かけてじっくりと仕込んだピクルスで、円やかな酸味と、じんわりと拡がる野菜の旨味が、何ともワインを誘います。これは必食でしょう。

あと、チーズと蜂蜜のムースも忘れがたい良作。「タレッジョ」「パルミジャーノ」「ゴルゴンゾーラ」「クリームチーズ」等、計4種類ものチーズを使ってコクと甘みを描き出した一品で、チーズ好きには堪らない味わいとなっていました。


・パスタ
パスタ。
自家製スパゲッティ アサリと若狭湾産生ワカメのオイルソース
「閏」といえば、やはり生パスタ! もちもち感を追求したオリジナル配合の生パスタは、毎朝の仕込みの湿度や温度に合わせて、「加水量」や「こね時間」を調節し、「卵」を一切使わずに、湯で時間も一分ジャスト、というコダワリっぷり。そのおかげでパスタの魅力である「粉の旨み」が存分に堪能できる仕上がりとなっていて、まさに唯一無二の個性と、完成度を誇っているのです。

尚、この日の生パスタは、「アサリ」と「生ワカメ」という、日本人ならではな魚介使いのセンスが活きた一皿で、アサリの旨味と、若布のとろとろ成分(フコイダン)が、モチモチのパスタと絶妙の絡みを魅せつけてくれましたね。


次ページでは、ディナーコース後半の御料理を御紹介します
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