京都グルメ/京都のイタリアン

Dining+Cafe&Bar 閏(3ページ目)

もっちもちパスタが印象的な町家リストランテ「閏」。今回は前菜3皿+手打ちパスタ+ピッツァ+魚料理+肉料理+ドルチェ2種類+カフェで3,800円というコストパフォーマンス抜群のコースから御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

・ピッツァ
ピザ。
ピッツァ・マルゲリータ
ピッツァは王道の「マルゲリータ」が登場。パスタに続いて、このピッツァも生地が独創的なまでにモッチモチ食感なのですが、その秘密は、生地を焼く前に一度「油」で揚げられているとのこと。この一手間により、生地に一層のモッチリ感が生まれ、噛みしめる毎に粉の旨みが引き立つ、という寸法なのです。

正直、私はどんな店でも、ピッツァの端の部分(ミミの部分)だけは、絶対に食べない主義だったのですが、この店の生地はちゃんと端の部分まで、まるっと全部食べきりましたね。それくらい生地そのものに「味わい」があるんです。

この生地にとろりと滑らかな「チーズ」と「トマト」の黄金コンビがさらなる旨味を織り成すわけですから、中心部(具の重なっている部分)の美味しさは格別級。独特なもちもち感と合わせて、ピッツァ好きには堪らない逸品と言えますね。


・魚料理
魚料理。
的鯛の香草パン粉焼き カポナータ添え
そして、魚料理は「的鯛の香草パン粉焼き カポナータ添え」。香ばしく焼かれた的鯛は、身の質と鮮度を活かした出来栄えで、下に敷かれたカポナータもたっぷり。ヘルシーな一皿です。


・肉料理
肉料理。
牛すね肉のビール煮込み ホウレン草のソテー添え
肉料理は「牛すね肉のビール煮込み ホウレン草のソテー添え」が登場。まず、皿が運ばれてきた時に感じたのは、イタリアやフランスで供されるような、圧倒的な本場感。日本人好みのモダンで繊細な盛り付けよりも、ストレートな旨さだけを追求したシンプルなルックスは、もはや食べる前から、食欲中枢を見事に刺激してくれます。

前菜から魚料理までは日本人的なアプローチ(ヒネリの利いた繊細な料理)で組み立ててあったので、肉料理でドーン! と男気あふれる「ビール煮込み」が来たのは(良い意味で)驚きましたね。肉の柔らかさや気前の良いボリュームはいうまでもなく、全体の味わいにフォームドミルクでマイルドさを付与されているところが、何とも気の利いたフォローですし、ビール煮込みでここまでしっかりと作り込んでくださるのも、料理と客への愛あればこそでしょう。ファンタスティーコ!

次ページでは、ドルチェ2種を御紹介します
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