京都グルメ/京都のイタリアン

Vineria t.v.b(ヴィネリア t.v.b)

「リストランテt.v.b」の2号店がオープン! その名は「ヴィネリア t.v.b」。「t.v.b」の遺伝子を残しつつ、ロープライス路線を実現した、カジュアルタイプの一軒です。

執筆者:麻生 玲央

カジュアル版t.v.b

tvb
ヴィネリア・t.v.bの外観。場所は様々な店が軒を連ねる木屋町のオトナ街にあります。
注) 当記事でシェフとして御紹介している根元さんは2013年に独立され、「リストリア ラディーチェ」をオープンされました。当記事は根元シェフ時代の過去記事となります。

京都の街中に観光名所は数々あれど、地元京都のカジュアル層が夜遊びに使うエリアと言えば、やはり四条通から高瀬川に沿っての木屋町通でしょう。酒を覚えたてのビギナー社会人から、遊び慣れたオトナまで、様々な人々が行き交う木屋町通りは、メディアが好みそうな京情緒とはまた違った一面を魅せてくれるエリアでもあるのです。しかも河原町交差点から歩いても数分と交通至便。

そんなベストなロケーションに今年10月、本格的イタリアン・バールが誕生しました。その名は「Vineria t.v.b(ヴィネリア ティ・ヴイ・ビー)」。名前からわかる通り、祇園の名店「リストランテt.v.b(ティ・ヴォリオ・ベーネ)」の2号店です。

シェフ。
明るく元気なシェフの根本 義彦さん。
シェフは和食を10年修行された後、エミリア・ロマーニャ州とトスカーナ州で合わせて2年、本場イタリアで学ばれた後、「t.v.b」本店で山口シェフのもと、腕を揮っておられたエネルギッシュな根本義彦さん。

もちろん、あの山口シェフ率いる「t.v.b」の2号店ですから、単なるバールではなく、料理は鷹峯の京野菜を多用したハイレベルな料理が揃い、ワインのラインナップも充実! 雰囲気・立地・コストパフォーマンスの高さ・接客等の好条件を揃えた、極めて汎用性の高い一軒となっているのです。

とりわけ、根本シェフが繰り出す料理の数々は、「t.v.b」の遺伝子を感じさせつつ、独自の個性とバール色を上手く織り交ぜてあり、リストランテである「t.v.b」とは真逆の「カジュアル版(バール版)」としての魅力を存分に発揮されています。

内装。
1階はカウンター席のみですが、2階には個室もあります。
軽快なポップスのかかる店内に入ると、1階は気楽なカウンター中心。2階に上がると墨色の梁がそのまま残された町屋の天井に対し、床と壁は節が見える白木が温かみを醸し出すモダンな作り。京都ならではの新旧の再調和を作り出しています。

内装2。
夜景を望みながらのディナーも、デート使いには良いですよね。
2階はすべてテーブル席ですが、東の席は鴨川に臨み、対岸の南座が手に取るように見える、まさに京都の特等席。西の木屋町サイドは「今宵会う人みな美しき」さながら木屋町をそぞろ歩く人々と、高瀬川を見下ろしながら食事ができる半個室。どちらを選ぶかは贅沢で悩ましい選択ですが、その日の気分とお相手によって、決めるのもまた一興というものです。

おまけに、早く閉まる店が多い京都では珍しく27時。つまり午前3時までオープンという、洛中の夜遊び族には願ってもない、まさに助っ人リストランテといえるでしょう。

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