☆カノン
カノン。
カノン
「カノン」と聞くと、音楽の「カノン」を連想してしまいますが、このお店の「カノン」の意味は、お店が入っているマンション名に因んだものとのこと。とはいえ、マンションをイメージした作りというわけではなく、ケーキ自体は店がオープンした頃の「春」の麗らかな季節感をイメージして作られています。

実際に食べてみると、酸味による清涼感と、ほのかに漂うフランボワーズの風味、さらにはエルダーフラワーシロップによる華やかなブーケが、春の如し幻想的なイメージを織り成しているのがよく分かりますね。

構成的には、ケーキ上部に「木苺」と「ブルーベリー」、上下には「白ワインのムース」、真ん中に「フランボワーズのムース」のダブルムース層が際立つ仕上がり! このダブルムースの一つである「白ワインムース」には、レモン&ライムの柑橘系の風味が付与されており、これがエルダーフラワーシロップと合わさることで、瑞々しく豊潤なノートが澄んだ春風のようなテイストを導き出すのです。

また、同時にフランボワーズの円やかな酸味を帯びたムースが、口の中で溶け消えていき、儚いほど繊細に美しいラストノートを飾る、まさに珠玉の一品。


☆パリブレスト
パリブレスト。
パリブレスト
しっかりと塩を効かせたシュー生地は、クリームをつけなくても味わい深く、サクサク(シュー生地)とザクザク(ミルフォイユ生地)の間ぐらいの絶妙な焼き込み具合。その中には、自家製プラリネを使ったクレーム・ムースリンヌがたんまりと詰まっており、食べ応え感も抜群。しかも、このムースリンヌはプラリネがギリギリの濃さとなっていて、この舌触りがとりわけ素晴らしい! シュー生地の強めの塩味と合わさることで、より一層この濃厚な味わいが引き立つ感じです。


鳳凰のように

ジャム。
常時24種類もあるコンフィチュール
まだスタートに就いたばかりだというのに、有り余る才能と卓越したテクニックを溢れんばかりに発揮される中元シェフ。得意のムース系ケーキだけでなく、あらゆるジャンルのケーキと焼き菓子、コンフィチュール(現在、コンフィチュールだけでなんと24種類!)などにも挑戦し続けておられます。

店のシンボルマークである「鳳凰」(人間が作った空想上の動物)のように、素晴らしいデザイン性と想像力&創造力溢れるスウィーツを、その若さと一徹さで今後も意欲的に創り出して行かれるに違いありません。



<DATA>
・店名: Patisserie.S(パティスリー エス)
・所在地:京都市下京区高辻通室町西入繁昌町300-1 カノン室町四条1F
・アクセス:京都市営地下鉄「四条駅」徒歩5分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-361-5521
・営業時間:11:30~19:00(LO)
・定休日:木曜日
Patisserie.S公式サイト