京都グルメ/京都のフレンチ

コム シェ ミッシェル(2ページ目)

今年4月にオープンの新店「Comme Chez Michel」。シェフが修行されていたパリ10区のビストロ「Chez Michel」を、そのまま京都に持って帰ってこられたかのような、パリのエスプリを存分に感じられる一軒です。

執筆者:麻生 玲央

酒を誘うパテとリエット


・アミューズ
京都豚の田舎風パテ。
京都豚の田舎風パテ
ビストロの王道料理の一つ「田舎風パテ」。こういう料理がアミューズでドン!と供されると、それだけで旨いビストロに来た! という気持ちにさせられますね。それに、王道料理だからこそ、そのお店ごとの味わいの個性がありますし、それを愉しむことがビストロ訪問の面白みの一つ。

上質な京都豚の持ち味を活かしたストレートな仕上がりで、余計な雑味がなく、田舎風ならではの素朴な味わいが何とも食欲&酒欲を刺激してくれます。また、添えられたピクルスも酸味加減が秀逸。アミューズから次の皿への期待が膨らむレベルの高さを堪能です。


・前菜
フランスシャラン鴨のリエット ライ麦パン添え。
フランスシャラン鴨のリエット ライ麦パン添え
まず目を惹くのが、リエット上部に振り掛けられた粗挽き胡椒。そしてその下には、むっちりと敷き詰められた鴨のリエット、その横にはイイ具合に焦げ目が付いたライ麦パン! もう、これだけで食指が動く衝動を押さえきれなくなります。

そして、噛みしめる度に伝わる、鴨が持つ鶏肉系独特のしなやかな繊維食感から生み出される旨味。たっぷりと掛けられた粗挽き胡椒は挽きたてだけあり、その薫り高さはもちろんのこと、とりわけ余韻が大人スパイシー。

本場仕込みの味というよりも、まさに本場のテイスト。日本の、しかも洛中でこれが食べられるのは嬉しいですね。

次ページでは、コース後半の料理を御紹介します
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