京都グルメ/京都の和食

京夕け 善哉(2ページ目)

御所からほど近い京の町中に、ひっそりと開店された隠れ家的一軒。京都の和食ならではの遺伝子が、見事に引き継がれた実力派割烹です。

執筆者:麻生 玲央

安心感のある丁寧な料理


・お造り
造り。
お造り3種。
造りは、「鮪」、「鯛」、「シマアジ」の三種。脂の乗り、熟成具合など、どれも秀逸ですし、盛り付けや器のセンスも抜群。当然、酒も進みます。


・海老芋の蟹あんかけ
煮物。
海老芋の蟹あんかけ
温もりのある備前の器で登場したのは、「海老芋の蟹あんかけ」。海老芋の持つ自然の甘味や土のミネラルが、絶妙な油通し(火入れ)で見事に引き立てられています。京都人にとって海老芋は、馴染み深い食材ということもあり、心が癒されるような、ほっこり感も同時に味わえるのです。


・焼物
焼物。
鰆の西京焼き
焼物は「鰆の西京焼き」。皮目のテカリ加減の美しさもさることながら、添えられた「菊花蕪」が何ともツボを押さえた手仕事ぶり。鰆は、ほっくりした身質に仕立て上げられており、脂の乗りも申し分なし。


・雲子豆腐
雲子豆腐。
雲子豆腐
白と黄の鮮やかな、この一皿は「雲子豆腐」。この雲子豆腐の上には「石蟹」のミソを使ったタレが乗せられており、この塩味の効いたミソダレは、見た目のアクセントだけではなく、雲子豆腐の味わいを一層引き立て、これまた酒を誘う逸品に! 雲子好きにはたまらない逸品でしょう。

次ページでは、丹波米を使った土鍋御飯を御紹介します
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