サラダは必食!
焼肉屋といっても、数多く点在する焼肉天国の京都で、最高の一軒として御紹介する以上は、ただ単に「和牛が旨くて安い!」というだけではありません。サイドメニューの豊富さと、雰囲気の良さ、質の高さなど、総合力においても抜け目なしの名店なのです。
例えば、必食サイドメニューの
「
産地ふぁみりーサラダ(940円)」。
|
産地ふぁみりーサラダ |
野菜サラダは、どれも生産者の名前が分かる野菜が中心。どの野菜も食べて安心・美味しい新鮮サラダです。それにしても、このボリューム! もうこの野菜だけでも食べに来る価値がありますが、とりわけ「蕪」と「牛蒡」の甘味が印象的な味わいでした。もちろん、サラダだけではありません。肉を包む野菜であるチシャ菜も国産(愛媛県産)を使われており、安心安全な身体に優しい素材選びが、なんともありがたい魅力といえます。
|
色合いも綺麗な紅心大根のドレッシング。 |
しかも、ドレッシングは野菜をすり下ろすなどして作った天然ドレッシングで、この日は「紅心大根」を使った天然ドレッシングが登場! 野菜そのもののドレッシングは、低カロリーなだけではなく、野菜で出来ているだけあり栄養も満点。これは育ち盛りな子供のいる家族連れにも嬉しいポイントでしょう。
尚、お酒はマッコリが一杯350円。焼肉にピッタリの相性を誇る発泡日本酒「とらじの唄(微発泡)」が750円と、こちらもリーズナブルな値段設定がいいですね。
このお値段でいいの? と思わせる肉質の良さ
|
美しい色合いのトロ肉。 |
こちらで使われている和牛は、母体が精肉店だけあって、さすがに素晴らしい目利きの仕入れをされております。主に鹿児島産を中心にした肉質は、どれも質の高さが抜群で、これを中国福建省の自然海水から作られるミネラル分が70種類以上という塩と、炭火を使って炙り焼き上げるのです。
・刺身盛り合わせ(1,200円)。
|
刺身盛り合わせ(ハツ・トロ・レバー)。 |
まずは刺身盛り合わせからスタートするのが良いでしょう。基本的に焼肉屋は刺身を食べれば、その店のポテンシャルが分かりますから、いかに鮮度と質の高い肉を仕入れられているか、この一皿で分かっていただけるハズ。ハツの透明感さえ感じられる綺麗な味わいに、レバーの柔らかい食感、そしてトロの上質な口溶け……。これらを弘特製の出汁醤油タレと胡麻油の塩タレがさらに引き立てます。
・和牛タン塩焼き(1,260円)
|
和牛タン塩焼き |
個人的に焼肉はタレ焼き派なのですが、やはりタンだけは塩焼きが定石! 和牛のタンは売り切れゴメンの限定メニューだけあり、厚目にカットされたタンは、ジューシーを超えて15、いや16くらい! 柔らかいなんて表現では伝えきれない絶妙な歯応えが堪りません! もちろん、タンは決して焼きすぎてはダメです。生とレアの間ぐらい、ちょうど片面8秒ずつが個人的にはベスト焼き加減。
まさに極上の一皿で、初めて訪問された訪問された際には、この和牛タンと、後述する「史上最強のロース」の二種類だけは、必ず食べていただきたい逸品ですね。
・天肉(630円)
|
天肉 |
天肉とは頬肉のことで、あまり焼肉屋に行かない方には馴染みのない部位かもしれません。脂が少ない部位で、薄切りながら噛み応えもあり、強い食感の赤身が好きな方にはうってつけの一皿。
・和牛上ハラミ(850円)
|
和牛上ハラミ |
ハラミは柔らかい肉質にも関わらず、他の部位と比べてもリーズナブルなのが嬉しいところですよね。ちなみに味わいはカルビっぽいですが、実は横隔膜にあたる部位で、肉部位ではなく、ホルモンの部位にカテゴライズされます。
・壺漬けカルビ(940円)
|
壺漬けカルビ |
数あるカルビメニューの中でも、オススメなのがこの壺漬けカルビ。脂の乗ったカルビを壺の中で濃厚タレに漬け込んだ一品で、トロトロフワフワの柔らか食感! 噛む度にタレと肉汁が舌の上に拡がり、一度食べたら忘れられない味わいを生み出していきます。こういった仕上がりのカルビはなかなかないですよ。