多皿が生み出す魅惑の料理達
「レストラン VITRA」のシェフは和と洋の融合、つまり和食とフレンチによる創作料理で、京都らしい素晴らしいセンスの料理世界を描きだされます。注)当記事は2007年に掲載された過去記事となります。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
今回は大きな窓からの景色を楽しむためにも、ランチコースを御紹介です。
1皿目
前菜(3品) |
稚鮎の唐揚げは、小さいながらも鮎の滋味たっぷり。バジルと南瓜の多重奏が一層稚鮎を引き立てていて、夏のスタートにはピッタリなフレッシュ感溢れる仕上がり。小茄子のほうは京都らしく山鉾をイメージした遊び心ある一品。ガスパチョはトマトの清涼テイストにパプリカの風味がバランスよく主張し、夏に相応しい澄んだ味わい。シェフの創作センスと実力が垣間見ることのできる手間暇かけた見た目にも鮮やかな盛り合わせです。
2皿目
洋風茶碗蒸し(スッポンのロワイヤル) |
3皿目
鯛と無花果のハモンセラーノ巻き |
4皿目
ペリゴール産フォワグラのソテーと冬瓜の煮浸し |
5皿目
鱧と賀茂茄子、とり貝のベルモットソース |
しかもこの鱧だけでも満足すぎるというのに、この鱧に「とり貝」と「賀茂茄子」、「ラタトゥイユ」が合わされていて、さらにはこれをソースベルモットで頂くという何とも贅沢な逸品となっています。バターベースのソースベルモットにはエストラゴンを散りばめるなどソース自体も奥深い仕上がりですし、京都の旬の食材をこの完成度で作り上げられるシェフの才気と実力には感服ものです。
次ページでは、極旨ステーキと驚きの御飯物を御紹介します