京都グルメ/京都のスイーツ

和菓子(甘味処)特集(4ページ目)

京都といえば忘れてはならないのが「甘味処(和菓子カフェ)」の存在! 今回は数ある甘味処の中から、お奨め3店の素敵な内観や美味しい逸品をピックアップして御紹介します!

執筆者:麻生 玲央


和菓子処 ほうせん

内装。
広々とした静かな空間が印象的。
京のオアシス下鴨糺の森。ここを流れる泉川を上流に辿って行ったあたりの閑静な住宅街の中に和菓子処「宝泉」と少し離れて直営の喫茶処「ほうせん」があります。

「ほうせん」は数奇屋造りの立派な座敷で、お茶会のような雰囲気でお菓子と抹茶がいただける希有な甘味処。

庭園。
何時間でもこの庭園を眺めていたくなります。
もちろん、立派なお座敷もいいが、丹精込めて手入れされた苔の茂った古いお庭も特筆物。美味しいお菓子とお抹茶をいただいた後、この庭に出て一息つくと、贅沢なしつらえの中でほっこり出来ているという満足感がじわっと広がってくる。

オススメの逸品達


◇「岐阜わらびもち
蕨餅。
これこそまさに、究極の蕨餅(わらびもち)です!。


世の中に蕨餅は数あれど、純粋に蕨粉による蕨餅としての食感と風味だけでストレートに勝負している蕨餅はほとんどないでしょう。でもここ「ほうせん」の蕨餅は、沖縄の黒糖でほのかな甘味は付いていますが、蕨餅の真髄が堪能できる日本でも数少ない希有な蕨餅なのです。私もこの蕨餅と初めて出会った時は感激のあまり絶句したぐらいですから。

ぷよんとした見た目からは想像も付かないほど圧倒的なもっちり感で、噛むと「プニュッ……コキュン!」と素晴らしい弾力で、食べ手を愉しませてくれるのです。蕨粉から漂う薫香がじんわりと舌の上から鼻腔に拡がるのもポイント。

抹茶。
この雰囲気でいただく抹茶はまた格別です。
使われている蕨粉は岐阜産の最高級物で、注文を受けてからこねるだけあり、付属の黒文字では切れない程の弾力を持ち、「餡」や「きな粉」なども入っておらず、黒蜜だけが別に添えられています。でもまずは黒蜜はつけずに、そのまま食べていただきたいですね。

和菓子好きの方には、人生で一度は何としてでも食べていただきたいと強く思える逸品です。

訪問のポイント

蚊取り線香。
夏には、こんな可愛い蚊取り線香もお目見え。
この店に来る際には、その後の予定を何も入れずに訪れてみてください。何も考えず、時間を忘れてドップリと雰囲気に浸るのがベストでしょう。

「和菓子処 ほうせん」も掲載されているレストランガイドブック「もう一度食べたい! あのお店の一皿」>>詳細はこちら

<DATA>
・店名: 和菓子処 ほうせん
・所在地:京都市左京区下鴨西高木町25
・アクセス:京都市営地下鉄「松ケ崎」駅 徒歩約15分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-712-1270
・営業時間:10:00~17:30(LO)
・定休日:水曜日
・備考: 蕨餅は必食。

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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