あと村 四条店
京都でもっとも賑やかな、四条河原町(京都大丸の前)にある一軒の割烹「あと村」。店前には、ガラスケースに入った「かご盛り」が凛々しく展示されているのですが、これがこの店の料理に対する自信を物語っているかのよう。この「かご盛り」、昼間にこの通りを歩いたことのある人なら、一度は見たことがあるでしょう。実は、この「かご」に入った幾つもの料理は、弁当で持って帰ることも可能なのです。この「あと村」は、ご近所ということもあり、会社帰りによく使わせて貰っていますので、京弁当の中では、もっともリピートしている弁当でもあります。もちろん、私がリピートするぐらいですから、その味、コストパフォーマンスは京都最高レベル。
ギッシリと詰まった料理の数々は、どれも酒に合う旨さ。 |
もちろん、コストパフォーマンスが高いだけではなく、京都を代表する割烹だけあり、一つ一つの料理は、どれも秀逸で、どの季節に食べても、大満足させてくれるのが、嬉しいところ。立地も便利ですし、会社帰りや、観光のお供に買いにいきやすいのも魅力です。
魚常
京都御所近くにある京料理店「魚常」。この店のポイントは何と言っても、御所に近いという立地の良さ。地下鉄丸太町から徒歩数分ですし、春や秋の行楽シーズンで、御所などの観光地巡りをされる際には、大変便利。ここで行楽弁当を買ってから、御所に行くというのもいいですね。2段弁当だというのに、3,150円という良心的価格。味も薄味で秀逸です。 |
ここの名物料理は、鮎の宇治煮という番茶で煮た料理なのですが、弁当には、この名物料理に負けないぐらい手の込んだ料理の数々が入っており、どれも「これってどうやって作ってるの? これは何の食材?」と思わず考えてしまう程の複雑な作り込み方なのです。
味に関しては、京都らしい繊細な薄味で、素材の持ち味を活かしきった瑞々しい味わい。100年以上の歴史が詰まった「魚常」の京弁当の真髄が、味わえます。しかも、お値段は手頃となれば、京都の弁当の中では、もっとも(誰にでも)オススメしやすい弁当といえるでしょう。
まさに食の玉手箱!
以上、京の「行楽弁当」特集は、いかがだったでしょうか。「ほんまもん」の一流店が作り出す、「三大京弁当」。東京や大阪では、おそらく出会えないレベルの高さでしょう。何十年という歴史の中、京都という場所で、積みかねてきた経験と技術が、弁当という形で昇華された「食」の芸術作品。京都観光の折には、一度は食べてみていただきたいと思います。さぁ、皆さん! これから食材が豊富な秋の季節です!美しい紅葉を鑑賞がてら、食の玉手箱を持って秋の京都をエンジョイしましょう!
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<店データ>
■木乃婦
所在地:京都府京都市下京区新町通 岩戸山町416
TEL:075-352-0001
■あと村 四条店
所在地:京都市中京区東洞院通錦小路下ル
TEL:075-212-6220
■魚常
所在地:京都市中京区竹屋町通烏丸西入ル亀屋町143
TEL:075-231-1421