実在の20代国際カップルに密着取材させていただいているリアルレポート、第16話です。

今までのお話は
 第1話 「運命? 偶然? 初めての逆ナンパの出会い」
 第2話 「交際発覚! きっかけは姪っ子のおしゃべり」
 第3話 「家族に会うことが決意の決め手に!」
 第4話 「オメデタ! そして桜の下でプロポーズ!」
 第5話 「結婚手続き、スムーズに進めるコツ」
 第6話 「流産の宣告に2人で泣き続けた日」
 第7話 「婚姻届、無事提出! でも姓が違う表記に?」
 第8話 「日本の様式にこだわった結婚式。準備着々」
 第9話 「マリッジブルー? 結婚したらイライラが…」
 第10話 「外国人から見た日本の結婚式。ここが不思議」
 第11話 「結婚式までのカウントダウン・ブログ [1] 」
 第12話 「挙式前日までのカウントダウン・ブログ[2] 」
 第13話 「理想通りにできた感動のバイリンガル結婚式」
 第14話 「挙式ウラ話-「花嫁の手紙」は白紙だった!?」
をご覧ください。

実家近くの神社にて

ここまでの旅の様子は、第15話 「夫のルーツをたどる旅 [1] …日系一世の悲話」でお読みになれます。
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みんなで境内を散策。この右側にご神木があります
親戚のみなさんとお墓参りをすませた後、甥御さんの家に行く途中で立ち寄ったのが、境内に古いご神木がある、武田氏ゆかりの某神社です。大きな神社ではありませんが、木々が生い茂り、静かで趣のあるたたずまいです。

おじいさんの父親の実家にも近いので、日本に残されたお兄さんが、幼い頃からこの境内でよく遊んでいたかもしれません。

60年前と同じ場所、拝殿前で記念撮影
神社はおじいさんの思い出の場所でもありました。約60年前、戦後おじいさんが進駐軍の通訳をしていた時、ここを訪れて写真を撮ったことがあるのだとか。その場所とまったく同じ所で、みんなで記念撮影。おじいさん、感慨深そうな様子だったそうです。

ご神木

しめ縄が張られたご神木。この空洞が象徴するものは…
神社のご神木は、落雷のため、中が空洞になっているそうです。その話を伺い、写真を見た時、私はすごく象徴的な木だなあと思いました。

家族の系譜は、よく木に例えられます。以前、ガイド記事に書いた「スイスで親族大集合イベントに参加<前編>」「同<後編>」にも、ファミリー・トゥリー(家系図)が重要な要素としてたびたび登場します。


ご神木の幹の穴から、撮影中のスコットさんをパチリ
今回の旅行は、スコットさんファミリーのルーツをたどる旅です。その親族は、戦争という歴史のため、長い間、音信が途絶えてしまい、空白の時代がありました。それでも、海の向こうとこちらで、家族の系譜は続いていたのです。四方に枝を伸ばし、葉を茂らせて……。

その枝のほうからさかのぼってたどり着いたのが、空白の時代(空洞の幹)を超えて、山梨の大地にしっかりと張った1つの大きな根だったのです。このご神木の姿が、スコットさんご家族の状況と重なって見えたのは、私だけだったでしょうか……?


親戚の家には、ある物が大量に残されていました。それは……