国際結婚/国際結婚アーカイブ

ルーツをたどる旅[2]…届かなかった手紙(2ページ目)

甲府で親族の方たちに会ったスコットさんご家族。親戚の家には古い写真が大量に残されていました。また、アメリカでは母親が生き別れになった長男宛に書いた手紙が発見され、おじいさんは今回持参してきたのです。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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古い写真を囲んで

左下の大きな写真が、おじいさんのお母さんだそうです。晩年、アメリカで撮影されたもののようです
神社のあと、甥御さんのうちに行ったら、すごいおもてなしでした!!

そのお宅には古い写真が山のようにあり、おじいさんのお母さんの写真もたくさん残っていたそうです。さらに、アメリカで亡くなったお父さんの葬儀の写真もありました。お母さんが、日本にいるご家族に、アメリカから送ったのでしょう。

懐かしいもの、ビックリするもの、いろいろ出てきます
おじいさんの若い頃の写真も出てきました。それが、スコットさんのもう1人の弟さん(この旅には同行せず)にそっくりで、みんなで大笑いしたそうです。




古い写真で会える両親、祖父母、曾祖父母……。話は尽きません
こんなふうに、写真を囲んで、みんなで語らって……。共通の肉親をもつ親族ならではの連帯感を感じる大事な時間です。

おじいさんは日本語が話せるので、親戚の方たちとダイレクトに会話ができますが、ご両親やスコットさんには直美さんが通訳をしたそうです。スコットさんご一家の大切なひと時に、直美さんは大きな役割を果たしたのですね。

仲のいい親族

お話をうかがっているだけで、私にはご親族の皆さん1人1人のあたたかさが伝わってくるように感じました。きっと昔から仲のいいご一族だったのではないかと思います。だから、おじいさんのお兄さんのことも、すすんで引き受けて世話をしてくれたのでしょう。

その後、お兄さんが立派に成人し、家庭を築いて子供たち(=甥御さんたち)を育て上げた事実、そして彼らが今なお甲府の地に根をおろしている事実を見れば、納得できます。この再会も、いずれ訪れる必然だったかもしれません。


もう1つ、親族の心を強く動かしたものは……


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