今年も平年より早い!東京都心の桜の開花予想日は3月19日、満開予想日は25日
今年の開花は全国的に早めです
日本気象協会の予想によると、桜前線は3月19日に東京・高知からスタートし、20日には福岡・松山・横浜など、21日には和歌山・京都・名古屋・岐阜などでも開花する見込みです。3月末までに九州から東北南部にかけての広い範囲で開花すると予想されています。
また、昨年は記録的な速さで開花したので満開日も早かったのですが、今年は昨年に比べると遅いものの、全国的に平年よりも早く満開日を迎える見込み。東京では3月25日に満開となる見込みです。
全国の桜の予想開花日
予想開花日を具体的にみていくと、予想地点で最も早いのが東京都千代田区、高知市の3月19日頃で、20日には福岡市、松山市、横浜市、熊谷市など、21日には和歌山市、京都市、名古屋市、岐阜市など、22日には大阪市、奈良市、広島市、静岡市などが開花見込みです。こうして桜前線は北上し、3月28日には金沢市、3月31日には仙台市が開花。3月末までには九州から東北南部にかけての広い範囲で開花が予想されています。
4月に入ると、3日に長野市、新潟市、13日には秋田市で、18日に青森市で開花見込み。北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、27日に札幌市、5月13日に釧路市で開花する見込みとなっています。(以上、日本気象協会 第3回桜開花予想より)。
なお、ソメイヨシノが咲かない奄美・沖縄地方では、すでにヒカンザクラが開花しており、宮古島は1月5日、那覇は1月13日、石垣島は1月22日に開花となりました。(気象庁 2024年のさくらの開花状況より)
※上記の開花予想日は、2024年3月6日時点の発表内容です。
刻々と変化する桜の開花状況、満開日
見ごろはいつ? お目当ての桜の様子が気になりますね
●財団法人日本気象協会 ……「桜開花・満開情報」
気象庁の標本木や自治体、公園などの観測データを重視し、気象学的見地に基づいた約90地点の「桜開花・満開情報」を発表。2月中は開花時期の傾向、3月以降は開花・満開時期の傾向が発表されます。
●株式会社ウェザーマップ ……「さくら開花予想」
予想対象は気象庁の標本木で、奄美・沖縄地方を除いた53地点の予想を発表。各地点で1万通りのシミュレーションをした推定式で開花・満開予想日を算出しています。
●株式会社ウェザーニューズ ……「さくらCh.」
「桜開花予想」の対象は全国のお花見名所約1100カ所。過去の統計データ、気象データ、取材データ、サポーターのリポートなどをもとに独自の開花予想をしています。
「桜前線」とは
まさに天気の前線図のような桜前線。(資料提供:気象庁) |
よく「桜前線が北上」というフレーズを使いますが、これは、日本列島を南から北へと桜の開花が進んでいくからです。
例年1月中に沖縄・奄美地方でヒカンザクラが開花し、3月後半に西日本と東日本の太平洋側でソメイヨシノが開花して、4月上旬には日本海側も咲きだします。その後、桜前線は北上していき、4月下旬には東北地方北部でも開花。5月に入ると北海道でもソメイヨシノやエゾヤマザクラ、チシマザクラなどが開花し、5月下旬に北海道東部でも開花して、桜前線も終わりとなります。
桜の「開花日」「満開日」とは
開花宣言に注目が集まります
- 開花日 …… 5~6輪以上の花が咲いた日
- 満開日 …… 8割以上のつぼみが開いた日
桜の生長を観測するわけ
毎年同じ標本木を観測し、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握しています
なぜなら、毎年同じ標本木を観測することで、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握することができるからです。
観測対象の標本木は全国各地約100カ所の気象台や測定所の構内にありますが、構内に標本木がないときは、付近のものを標本木に指定しています。たとえば、東京は靖国神社内に、京都は京都地方気象台正門近くに標本木の桜があります。
また、基本的にはソメイヨシノが標本木となりますが、ソメイヨシノが咲かない沖縄・奄美地方ではヒカンザクラ、北海道の北東部ではエゾヤマザクラやチシマザクラを観測します。では、なぜソメイヨシノなのでしょう? その理由は「お花見が楽しくなる桜の基礎知識」をご覧ください。
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