
今年の開花は平年並み~早め
今年は平年並み~早め!東京都心の桜の開花予想日は3月22日、満開予想日は28日
日本気象協会の予想によると、桜前線は3月20日に愛媛県と高知県からスタートし、22日には東京、23日には福岡、26日には大阪でも開花する見込みです。3月末までに九州から関東にかけての広い範囲で開花すると予想されています。また、満開になるのは、開花傾向と同じく西日本ではおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早い見込み。東京では3月28日に満開となる見込みです。
全国の桜の予想開花日
予想開花日を具体的にみていくと、予想地点で最も早いのが愛媛県の宇和島と高知県の宿毛の3月20日です。3月22日には東京都千代田区、23日には高知市と福岡市、24日には鹿児島市、25日には名古屋市、26日には広島市、大阪市などが開花見込みです。
4月月に入ると、2日には金沢市、3日には仙台市、7日には新潟市、8日には長野市、15日には秋田市、19日には青森市と桜前線は北上していきます。
北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、25日に札幌市、5月10日に釧路市で開花する見込みとなっています。(以上、日本気象協会 第3回桜開花予想より)。
なお、ソメイヨシノが咲かない奄美・沖縄地方では、すでにヒカンザクラが開花しており、那覇は1月5日、宮古島は1月6日、石垣島は1月22日に開花となりました。(気象庁 2025年のさくらの開花状況より)
※上記の開花予想日は、2025年3月5日時点の発表内容です。
刻々と変化する桜の開花状況、満開日

見ごろはいつ? お目当ての桜の様子が気になりますね
●財団法人日本気象協会 ……「桜開花・満開情報」
気象庁の標本木や自治体、公園などの観測データを重視し、気象学的見地に基づいた約90地点の桜開花・満開予想を発表しています。
●株式会社ウェザーマップ ……「さくら開花予想」
予想対象は気象庁の標本木で、奄美・沖縄地方を除いた53地点の予想を発表。各地点で1万通りのシミュレーションをした推定式で開花・満開予想日を算出しています。
●株式会社ウェザーニューズ ……「桜開花予想ニュース」
「桜開花予想」の対象は全国のお花見名所約1100カ所。過去の統計データ、気象データ、取材データ、サポーターのリポートなどをもとに独自の開花予想をしています。
「桜前線」とは
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まさに天気の前線図のような桜前線。(資料提供:気象庁) |
よく「桜前線が北上」というフレーズを使いますが、これは、日本列島を南から北へと桜の開花が進んでいくからです。
例年1月中に沖縄・奄美地方でヒカンザクラが開花し、3月後半に西日本と東日本の太平洋側でソメイヨシノが開花して、4月上旬には日本海側も咲きだします。その後、桜前線は北上していき、4月下旬には東北地方北部でも開花。5月に入ると北海道でもソメイヨシノやエゾヤマザクラ、チシマザクラなどが開花し、5月下旬に北海道東部でも開花して、桜前線も終わりとなります。
桜の「開花日」「満開日」とは

開花宣言に注目が集まります
- 開花日 …… 5~6輪以上の花が咲いた日
- 満開日 …… 8割以上のつぼみが開いた日
桜の生長を観測するわけ

毎年同じ標本木を観測し、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握しています
なぜなら、毎年同じ標本木を観測することで、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握することができるからです。
観測対象の標本木は全国各地約100カ所の気象台や測定所の構内にありますが、構内に標本木がないときは、付近のものを標本木に指定しています。たとえば、東京は靖国神社内に、京都は京都地方気象台正門近くに標本木の桜があります。
また、基本的にはソメイヨシノが標本木となりますが、ソメイヨシノが咲かない沖縄・奄美地方ではヒカンザクラ、北海道の北東部ではエゾヤマザクラやチシマザクラを観測します。では、なぜソメイヨシノなのでしょう? その理由は「お花見が楽しくなる桜の基礎知識」をご覧ください。
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