東京都心の桜の予想満開日は3月30日

桜

今年は全国的に早めに開花する見込みです

お花見に先立ち気になるのが、桜の開花情報です。日本気象協会が2019年3月7日に発表した第3回桜(ソメイヨシノほか)の開花予想によると、全国的に平年より早い予想で、平年より2日から9日ほど早く開花するところが多くなる見込みです。この冬は、観測史上最高気温を更新した地域があったように、気温が平年よりもかなり高くなりました。こうした影響もあり、全国的に桜の開花が早くなると予想されています。

桜前線は3月17日に福岡県からスタートし、日本列島を北上する見込み。東京都心の予想開花日は3月21日で、予想満開日は3月30日となっています。平年は5月に入ってから開花する北海道札幌市でも、今年は4月30日に開花し、5月4日に満開日を迎えると予想されています。
 

全国の桜の予想開花日

予想開花日を具体的にみていくと、最も早いのが福岡市の3月17日頃で、高知市、宇和島市、岐阜市が18日頃、熊本市と名古屋市が19日頃と続きます。京都市、東京都心は21日頃で、大阪市は23日頃。水戸市は27日頃、宇都宮市は29日頃の見込みです。

桜の名所の多い長野県では、長野県飯田市天竜峡が3月25日頃で最も早く、上田市が4月2日頃。北陸・東北地方では、金沢市が3月29日頃、仙台市が4月4日頃、弘前市が4月18日頃の見込みです。

北海道は函館市が4月26日頃、札幌市は4月30日頃と予想されており、最も遅いのが根室市の5月17日です(以上、日本気象協会 第3回桜の開花予想より)。

なお、ソメイヨシノが咲かない奄美・沖縄地方ではすでにヒカンザクラが開花しており、宮古島は1月7日、那覇は1月10日に開花となりました (気象庁 2019年のさくらの開花状況より)。

※上記の開花・満開予想日は、2019年3月7日時点の発表内容です。

 

刻々と変化する桜の開花状況

見ごろはいつ? お目当ての桜の様子が気になりますね

見ごろはいつ? お目当ての桜の様子が気になりますね

桜の開花状況は刻々と変化していきます。気象庁は2010年から桜の開花予想を取りやめていますが(開花の観測は継続)、いくつかの民間企業が独自に予想を出しています。主要3社はこちらです。

●財団法人日本気象協会 …… 「桜開花情報」
気象庁の標本木や自治体、公園などの観測データを重視し、気象学的見地に基づいた約90地点の「桜開花予想」とともに、つぼみから青葉になるまでの全国各地の「桜開花情報」、桜に関する記事、「全国の夜桜・ライトアップスポット」、「全国の桜祭り開催スポット」などを掲載しています。

●株式会社ウェザーマップ …… 「さくら開花予想」
予想対象は気象庁の標本木で、奄美・沖縄地方を除いた53地点の予想を発表。各地点で1万通りのシミュレーションをした推定式で開花・満開予想日を算出しています。

●株式会社ウェザーニューズ …… 「さくらCh.」
「桜開花予想」の対象は全国のお花見名所700ヵ 所。過去の統計データ、気象データ、取材データ、サポーターのリポートなどをもとに独自の開花予想をしています。「お花見スポット検索」や、桜の名所を動画で体験できる「お花見VR」、開花をシミュレーションできる「さくらシミュレーター」、などもあります。

 

「桜前線」とは

まさに天気の前線図のような桜前線。(資料提供:気象庁)
桜前線は日本各地の桜の開花日を線で結んだもので、天気図の前線のような線になることから「桜前線」と呼ばれるようになりました。

よく「桜前線が北上」というフレーズを使いますが、これは、日本列島を南から北へと桜の開花が進んでいくからです。

例年1月中に沖縄・奄美地方でヒカンザクラが開花し、3月後半に西日本と東日本の太平洋側でソメイヨシノが開花して、4月の初めごろ満開となります。その後、桜前線は北上していき、4月末には東北地方北部でも開花。5月に入って北海道でもソメイヨシノやエゾヤマザクラ、チシマザクラなどが開花し、5月下旬に北海道東部でも開花して、桜前線も終わりとなります。

 

桜の開花日、満開日とは

もうじき咲きそうですね!

もうじき咲きそうですね!

ところで、どのぐらい咲いたら開花・満開というのでしょう? 気象庁の場合、担当者が標本木を観察し、次のような基準で判断しています。
 
  • 開花日 …… 5~6輪以上の花が咲いた日
  • 満開日 …… 8割以上のつぼみが開いた日

日本気象協会は気象庁に準じていますが、民間では独自の基準で判断する場合もあります。たとえば、株式会社ウェザーニューズの開花日の定義は『その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日』です。

 

桜の生長を観測するわけ

桜の開花を観測するのはわけがあります

毎年同じ標本木を観測し、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握しています

桜の開花は、環境の変化を知ることにもつながっています。気象庁では「民間の気象事業者が、気象庁と同等の精度を持った開花予想を行っているため」、1955年から続けてきた桜の開花予想を2010年から取りやめましたが、開花の観測は続行されています。

なぜなら、毎年同じ標本木を観測することで、季節の遅れ進みや生物に及ぼす気候の影響を把握することができるからです。

観測対象の標本木は全国各地約100ヶ所の気象台や測定所の構内にありますが、構内に標本木がないときは、付近のものを標本木に指定しています。たとえば、東京は靖国神社内に、京都は京都地方気象台正門近くに標本木の桜があります。

また、基本的にはソメイヨシノが標本木となりますが、ソメイヨシノが咲かない沖縄・奄美地方ではヒカンザクラ、北海道の北東部ではエゾヤマザクラチシマザクラを観測します。では、なぜソメイヨシノなのでしょう? その理由は「お花見が楽しくなる桜の基礎知識」をご覧ください。


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