そしてクイッ、クイッと飲むものではなく、少しずつ啜るようにじっくり味わうところが、いつもとまた違う心持ちにさせる。
シングルモルトウイスキーがブームで、ひとつの蒸溜所が育むモルトの個性を愉しむ人が増えてきている。シングルカスク(カスク=樽)は、それをさらに突きつめたもので、わずかひとつの樽の香味をボトリングしたものだ。
個人的には数量が限定されたシングルカスクに目の色を変えて飛びつくような趣味はないのだが、それでもちょっと気になる。
『THE CASK of YAMAZAKI』は日本のウイスキーの故郷、サントリー山崎蒸溜所で蒸溜された多種多様なモルト原酒の中から、厳選したひとつの樽の原酒だけを使ったシングルカスクウイスキーで、第1弾は約2カ月で完売したほどの反響を呼んだ。その中では森というか、シダの香味を感じさせるバーボンカスクが気に入った。
第2弾はこの12月3日からオンラインショップで発売が開始されたばかりだが、さて今度のはいったいどんな香味なのだろうかと期待感がふくらむ。第1弾同様に数量限定なので、オーダーするなら急いだ方がいい。
第2弾の3種類
「バーボンカスク 1993年」 700ml 58度 7,000円
「シェリーカスク 1991年」 700ml 61度 9,000円
「ホワイトオークカスク」 1980年」 700ml 50度 15,000円
それぞれの樽の個性をそのままに、モルト原酒に加水してアルコール度数を下げることをせず、最低限のろ過だけで瓶詰めされている。1本1本に蒸溜年月、ボトリング年月、樽の樹種、貯蔵位置、樽番号などを明記して届けられる。
また第1弾も追加発売された。ただし同年同種でも樽が違うから、前回のものと比べて香味に微妙な差がある。それがまたシングルカスクの面白味でもある。第1弾を購入した人はその違いを感じ取る愉しみもある。
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