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手土産の和菓子特集

夏も本番。帰省の予定のある方は、そろそろお土産を考えたい時期ですね。今回は、帰省にはもちろん、オールマイティーな手土産に活躍してくれる和菓子を5つご紹介します。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

手土産の和菓子特集

夏も本番。帰省の予定のある方は、そろそろお土産を考えたい時期ですね。老若男女に喜ばれるものといえば、やはり和菓子。今回は、今までにご紹介した東京の和菓子の中から、帰省にはもちろん、オールマイティーな手土産に活躍してくれるものを5つご紹介します。

その1:赤坂青野の「赤坂もち」

赤坂青野の「赤坂もち」
「赤坂もち」手土産に向く、美しい装い
「赤坂青野」の代名詞ともいえる「赤坂もち」。1人前のきなこ餅を、画家、加山又造氏のデザインした小風呂敷で包んだものです。くるみと黒砂糖入りの柔らかな餅に香りのよい無糖のきな粉の組み合わせは、誰からも愛される優しい味わい。美しい装いに日持ちのよさも加わり、手土産に最適です。ちなみに小風呂敷はそのまま器代わりにもなる優れもの。楊枝も付いています。

詳細記事:「赤坂青野」手土産に向く、美しい装い

<DATA>
商品名:赤坂もち
日持ち:12日間
価格:3個袋630円/5個包1,000円/8個入1,680円ほか

「赤坂青野」赤坂本店
住所:東京都港区赤坂7-11-9
電話:03-3585-0002
地図:赤坂青野
オンラインショップ:赤坂青野

その2:花月の「さざれ」

花月の「さざれ」
「さざれ」飴がけのあられは湿気が苦手。封を切ったら早めに食べたい
飴がけのかりんとうで知られる湯島の「花月」のもう1つの名物「さざれ」。かりんとうと同じ艶々の飴がけのあられです。外側はカリッと、中はさくりほろりと柔らかな食感で、歯の弱い年配の方にもおすすめ。ほのかな塩味が甘さを引き締め、甘党、辛党のどちらにもいける味です。見た目も味も、そして風呂敷包みや手塗りの丸缶などの装いも洒落ていて、東京名物として誇りたいもの。かりんとうとの詰合せにするとなお喜ばれます。

詳細記事:手土産にはこれ!湯島「花月」のかりんとう

<DATA>
商品名:さざれ
日持ち:製造日より60日(常温保存)
価格:風呂敷包み(不織布)780円/丸1号缶(4袋入)1,850円/平1号缶(6袋入)2,200円ほか

花月
住所:東京都文京区湯島3-39-6
(※夏季休業あり。2010年は8月13日(金)~19日(木))
電話:03-3831-9762
Fax:03-3837-0611
地図:花月
オンラインショップ:花月

その3:芝神明榮太樓の「江の嶋最中」

芝神明榮太樓の「江の嶋最中」
「江の嶋最中」文士尾崎紅葉が名付け親。箏曲「江の嶋」に由来
「芝神明榮太樓」のひとくち大の最中「江の嶋最中」。5種類の貝殻形の最中には、いずれも滑らかで深みのある5種類の餡が入ります。香ばしい皮と餡とがよく馴染み、姿は小さくとも得られる満足感は大きいもの。夏に最中は重たいという方も、つい手を伸ばしたくなる愛らしいサイズに涼しげな姿。個包装になっているので大人数でも分けやすい点もポイントです。

詳細記事:芝神明榮太樓「江の嶋」夏にも食べたい最中

<DATA>
商品名:江の嶋最中
日持ち:約10日間
価格:1個88円/5個483円/10個1,050円ほか

芝神明榮太樓
住所:東京都港区芝大門1-4-14
電話:03-3431-2211
地図:芝神明榮太樓

その4:向じま 梅鉢屋の「野菜菓子」

向じま 梅鉢屋の「野菜菓子」
「野菜菓子」種類が豊富で賑やかな中サイズ以上がおすすめ
江戸時代からの技を受け継ぐ「向じま 梅鉢屋」の「野菜菓子」は、趣味のよい人への手土産におすすめ。大根やにんじん、みょうがなど、季節の野菜を何日もかけて砂糖蜜で煮詰め、砂糖をまぶしたもの。素材の色、姿、風味を生かした芸術品のようなお菓子です。周りはサクッとして中は瑞々しく、作り方から想像されるほどには甘くありません。渋いお茶はもちろん、お酒との相性もよいのです。

詳細記事:野菜菓子「向じま 梅鉢屋」

<DATA>
商品名:野菜菓子
日持ち:約14日
価格:「七種」(7種類)735円/「すみだ川」小(9種類)1,155円/「すみだ川」中(10種類)2,310円ほか

向じま 梅鉢屋
住所:東京都墨田区八広2-37-8
電話:03-3617-2373
地図:向じま 梅鉢屋

その5:山田家の「人形焼」

山田家の「人形焼」
「人形焼」。 『置いてけ掘』に登場する「狸」と『津軽太鼓』の「太鼓」、それに「三笠山」と餡なしの「紅葉」の4種類
『置いてけ堀』の錦糸堀で知られた錦糸町にある「山田家」。本所七不思議に因む「人形焼」で知られます。手土産に持参すると、まず、味のある本所七不思議の包み紙に注目が集まり、包みを解くと愛嬌たっぷりの狸の姿に歓声が上がり、次々手がのび「数日しかもたないけれど」という心配をよそに、あっという間に空っぽに。焼き色が濃くて香ばしいけれど、ふんわりしっとり柔らか。甘さが抑えられていて老若男女に好評です。

詳細記事:「山田家」本所七不思議の人形焼(錦糸町)

<DATA>
商品名:「人形焼」
日持ち:製造日を含め4日間
価格:餡入り箱詰め13個入り1,260円/「人形焼・詰め合わせ」20個入り1,260円ほか

「山田家」本店
住所:東京都墨田区江東橋3-8-11
電話:03-3634-5599
地図: Yahoo!地図情報
オンラインショップ:山田家


(以上店名順)

和菓子を手土産にする際、日持ちが気になる方は多いのではないでしょうか。私自身、持参した先でご一緒に楽しむ場合や、「今日食べて」といえば喜んで食べてくれると分かっている場合以外は、相手の方のご負担にならないよう、数日は日持ちがするものを選ぶようにしています。今回は念のため、製造日を含め3日以上日持ちのするものをご紹介しました。

ちなみに、外国の方への手土産におすすめなのは、「銀座 松崎煎餅」(本店;東京都中央区銀座4-3-11松崎ビル1階)の瓦煎餅「三味胴」。繊細で美しい季節の絵柄が喜ばれるだけでなく、クッキーに近いような味わいのためか、抵抗なく受け入れてもらえることが多いのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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