「御菓子処 さゝま」の「松葉最中」 

私の好きなこし餡の最中に、東京・神保町「御菓子処 さゝま」の「松葉最中」があります。個包装されていないので、箱を開くと香ばしい最中種(皮)と餡の香りがふわり。のびのびと呼吸をする最中は、生き生きとした存在感があります。一店舗主義で、百貨店などに商品を置くことも一切なし。ここに来なければ手に入らない、松葉最中の魅力に迫ります。

「御菓子処 さゝま」茶人に愛され80年

昭和4年に「ささまパン店」を、昭和6年に和菓子店「さゝま」を開店。昭和9年にはパン店は閉め、和菓子店1店に絞った。

昭和4年に「ささまパン店」を、昭和6年に和菓子店「さゝま」を開店。昭和9年にはパン店は閉め、和菓子店1店に絞った

昭和6年創業の東京・神保町の和菓子店「御菓子処 さゝま」。茶道に精通する2代目、笹間芳彦さんが店を守ります。お店は侘びた雰囲気で味わい深い佇まい。お菓子と共に、貴重な軸、お花が季節の移ろいを知らせてくれます。

茶人の間では、お茶席用の上生菓子と干菓子のお店として知られる同店。でも、社用や親しい人への手土産、自家用のお菓子を求める人には、むしろ「松葉最中」のお店、というイメージが強いようです。

次ページで、松葉最中の秘密に迫ります。