飴がけのあられ「さざれ」と新作「いわおと」
昭和51年に登場した「さざれ」。 昭和天皇御即位50周年を祝い 『君が代』の一節から名付けた。
右上から時計回りに 「あげせん」、「かりんとう」、「うす汐」、 「さざれ」、「いわおと」、中央は「しら梅」（2014年4月に一部変更有）
それに５年前に誕生したコクのある醤油味の堅揚げ煎餅「いわおと」や、赤穂の天塩をほのかに効かせた生地の旨味が際立つあられ「うす汐」など、かりんとうを含め全６種類のお菓子を作っています。
奥は通年、手前は夏季限定の風呂敷包みのかりんとう（～2014年3月までの包装。）
お菓子の装いは、丸缶、平缶、不織布の風呂敷包みがあり、手作業で塗装された丸缶はとりわけ雰囲気があります。また季節により、限定の風呂敷包みのかりんとうも登場し、今の時期であれば、金魚があしらわれた「涼」。数に限りがあるそうなので、どうぞお早めに。
2014年4月にパッケージをリニューアル。手前は「かりんとう 単衣」（540円税込）
嬉しい「おまけ」
膨らみ過ぎたものや欠けたものは、 気前よく袋詰めにし 「おまけ」として配る。
麦わら帽子がよく似合い、名刺に自らを花柳界特有の呼び方「お兄さん」と記す溝口智正さん。「これ、売り物として遜色がなさそうですが。」という私の問いかけに「う～ん、こういうものを（売り物にせず）配るのが花月なのかな」とのこと。
間口一間ほどの 入り口の奥では、 忙しく風呂敷包みの作業を行う。
かつて、夜になると置屋からきれいに化けた芸者が次々出てきたという「お化け横町」と、冬は酒を五合呑まねば出歩けないほど通り抜ける北風が骨身にこたえた「五合通り」の出合うところにある「花月」。そういう場所にあることを愛し、お菓子も店のあり方も粋であることを大切にする溝口さんらしい言葉が印象的でした。
＜店データ＞
■花月オンラインショップ
所在地：東京都文京区湯島3-39-6
電話番号：03-3831-9762
Fax：03-3837-0611
営業時間： 9:30～18:00
定休日：日曜・祝祭日（夏季休業あり。2010年は８月13日（金）～19日（木））
◇予算一例：(2014年4月改定)
◎「かりんとう 丸小缶(朱色)」1,998円（税込）
◎かりんとう 単衣540円（税込）
◎全種類 角小缶3,402円（税込）
【鶏卵素麺のお店】
「松屋菓子舗」鶏卵素麺の遥かな旅
