心に沁みる甘くて塩っぱい「みそ饅頭」
甘塩っぱい 「みそ饅頭」 郷愁を誘う優しい味わい。 |
見た目にも味にも派手さはなく、とても素朴。どこか郷愁を誘う鄙びた味わいが、じんわりと心に沁みて、まだ見ぬお店の優しい温もりを感じました。
実際に訪ねたお店は、みそ饅頭から感じた温かさと、若き4代目池田さんの持つ明るさに満ちていました。「若い人にも、和菓子に敷居の高さを感じている人にも気軽に来て欲しい。」と話すとおり、親しみやすい雰囲気です。
素材を生かす菓子作り
「栗生どら」(栗の季節限定) 栗と砂糖だけで煉り上げた 栗餡の味は濃く豊か。 |
例えば秋から冬にかけて店頭に並ぶ栗のお菓子に使う栗餡は、熊本県の農家から直送される甘味も香りも強い利平栗を、届いたその日に手作業でむき、丁寧に煉り上げたもの。栗の風味が際立っています。
のり大福と人気を2分する という 「大納言どら焼き」 |
今は栗のお菓子は終わっていますが、秋、栗が美味しくなる頃に、お店を訪ねてみてください。
取材の最後に、その後近くの蕎麦屋で会う約束をしていた知人への手土産に、のり大福とみそ饅頭を包んでもらいました。私が大黒屋を訪れるきっかけとなった2つの和菓子。和菓子は滅多に口にしないという知人は、多分食べたことはないだろう。どんな顔をして食べるのだろう、とワクワクしながら店を後にしました。
<店データ>
■ 「御菓子処 大黒屋」
所在地:東京都大田区大森本町2-31-9
電話番号:03-3761-6108
Fax番号:03-3761-6189
営業時間:9:00~19:00
定休日:水
京浜急行線平和島駅より徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報
◇予算一例:
「のり大福」1個120円
「大納言どらやき」1個200円
「麩まんじゅう」1個160円
「みそ饅頭」1個120円
「ゆず饅頭」1個130円
「すあま」1個130円
「甘辛 みたらし団子」1本90円
「黒ゴマ ごまだれ団子」1本100円
「栗生どら」1個300円(栗の季節限定)(以上税込)
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